◆ 2007年8月12日(日)〜8月15日(水)
   
家族4人で 初めての北アルプス燕岳登山 3泊4日

2日目8月13日(月曜)中房温泉・燕岳登山

<いよいよ登山開始>


 朝5時頃起床。気になる天気は快晴で気分は上々。 まずは中房温泉旅館の温泉で身体をあっためる。この年の関東地方は異常なほどの猛暑であったが、さすが標高1400mの中房温泉は夜も涼しく窓を開けてなくても全く問題なし。っていうか寝始めは窓を開けていたので少し身体が冷えたくらいであった。関東地方では考えられません。宿の朝食は午前7時からだったので、宿で朝食をとらずに朝食のお弁当=ちまき4人分を昨夜買っていた。ザックにちまきを入れて、着替えて宿の玄関を午前7時過ぎに出て、まずは宿の駐車場に置いてある車にいらない荷物を置いてから、中房温泉横の登山口を午前7時15分ごろ出発した。中房(なかふさ)温泉は標高1462m、目指す燕岳(つばくろだけ)は標高2763m、標高差1300mを登るのだ。


<のっけから急激な急勾配の登り>


登山口に入り、のっけから急激な登りが始まる。ヤマケイJOYで読んで噂には聞いていたがこりゃすごい。汗っかきのオイラは始め長袖を着ていたが5分もたたないうちに長袖を脱ぐ。去年秋の鬼怒沼トレッキングものっけから急な勾配が続いたがそれと同等もしくはそれ以上であった。オイラはすぐに汗だくになる。頭皮を汗がだらだらつたっているのがわかる。嶺くんもオイラに似て汗っかきなので汗だくである。しかし崚くんはママ似であまり汗をかかずに涼しい顔をしている。同じ兄弟なのに違うものだ。でも汗だくではあるが風は涼しくひんやりしているのが関東と全く違うところだ。。途中休み休み進みながら8時15分ごろに第一ベンチに到着。休憩する。燕岳には第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチ、合戦小屋と、5つの休憩ポイントがあるのだ。水を飲んでしばらく休憩してから出発。 それにしてもこの燕岳、急勾配がいっこうにおさまらない。鬼怒沼トレッキングの時も急勾配であったが2/3くらい登りきったら緩やかな勾配になったものだ。ところが燕岳はこれでもかこれでもかと急勾配が続くのだ。 今回、4人ともダブルストックで登っているがダブルストックでよかった。ダブルストックとはスキーのように2本のストックを使って登ることだ。 ストックなしの自分の2足だけで登るのとダブルストックで2本の補助があるのとでは違うものだ。 第二、第三、と4人ではあはあ苦しみながら進み、富士見ベンチでちまきを食べている頃から、それまで空は快晴で天気がよかったのに、空が雲で覆われてきているのが気になりだす。マジかよと少し不機嫌になるオイラ。


<合戦小屋で名物のすいかを食べる>


富士見ベンチからやっとのことで午後12時半頃に合戦小屋に到着。名物のすいかをみんなで食べる。うーん、甘くてとてもおいしい!。すいかってこんなにおいしいものだったけかと思うくらいのおいしさであった。合戦小屋ではうどんやカップめんやジュースが売っている。ここで昼食を食べてのんびり休憩する。そして合戦小屋を出発すると、それまでは森の中をひたすら歩いてきたが景色が開ける。遠くの安曇野の街などよく見えた。しかししばらくするとあたりは霧で覆われてしまい、何とも短いショータイムだった。その後は何も見えない霧の中をさまよう苦行となる。霧の中の登山は雨のツーリングとよく似ている。両方とも晴れれば最高であるが天気が悪いと単なる修業、苦行である。合戦小屋を過ぎても急な登りはおとろえる事を知らない。むしろ、あの向こうの勾配を登り切ればもう終わりかと思い登りきると、そこからまたさらに登りが待っていてということが何回も続く。嶺くん崚くんも、5分登っては疲れたから休むといって座り込み、元気を取り戻してさあ登るぞと登ったところですぐ疲れて休んでの繰り返しであった。しまいには崚くんは「この山うざい!もう嫌だ!」と怒り出す始末。確かに2005年イワオヌプリ2006年ニセコアンヌプリと登ってきて大丈夫だったが、そこから燕岳はいきなりステップアップしすぎたかもしれない。オイラたち大人も大人のペースだったらだめだっただろう。子供のペースで休み休み登っているから登れているのだ。それでも何とか登っていると上の方に霧に覆われた燕山荘(えんざんそう)が見える。やっと目的地が見えてきた。そして午後3時過ぎ、やっとのことで燕山荘到着。中房温泉から8時間近くもかかってしまった。標準タイムは4時間半である。子連れ登山は標準タイムの2倍は見なくてはいけないと聞いたことがあるがその通りであった。記念写真を撮って、ジュースをぐびぐび飲んでからチェックインした。



中房温泉
←左写真 登山の朝。5時過ぎごろ起床。目が覚めたらまずは身体をあっために寝覚めの温泉につかる。 
中房温泉登山口
←左写真 中房(なかふさ)温泉旅館から朝食用に弁当=ちまきを4つ買う。ここが中房温泉旅館すぐ近くの登山口。さあいよいよ出発だ。この登山口は標高1462m。目指す燕岳(つばくろだけ)は標高2763m、標高差約1300mを登るのだ。 午前7時15分ごろ出発。みんな長袖を着ているがいきなりの急勾配の始まりに、すぐに脱ぐことになる。
燕岳地図
←左写真 これが燕岳の登山地図。中房温泉登山口から、第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチ、合戦小屋、燕山荘、となる。中房温泉登山口=標高1462mから、燕山荘=標高2763mで、標高1300m差を一気に登る、危険箇所こそ少ないものの、急な勾配が最初から最後まで続くハードな工程。
第一ベンチ
←左写真 中房温泉登山口からいきなりのっけから急な勾配を登る。噂には聞いていたが結構急だ。風は涼しいもののすぐに汗だくになるオイラ。頭皮を汗がだらだらつたっているのがわかる。去年秋の鬼怒沼トレッキングものっけから急な勾配が続いたがそれと同等もしくはそれ以上であった。 この写真は第一ベンチで休憩中。第一ベンチに着いたのは8時15分頃で、登山口からここまで約1時間かかった。
第二ベンチ
←左写真 第二ベンチで休憩中。9時ごろ到着。登り始めてから約1時間45分経過。
第三ベンチ
←左写真 第三ベンチにて休憩中。10時ごろ到着。とくかく急な勾配が続く、続く、延々と続く。嶺くんも崚くんも途中で休み休みしながら進む。登り始めてから約2時間45分経過。
富士見ベンチ
←左写真 富士見ベンチ到着。なぜかマンガ星のカービーをリュックから取り出して読む2人。11時半ごろ到着。登り始めてから約4時間15分経過。朝は青空でいい天気でわくわくだったが、この頃になると山間上部が曇りがちになり気になりだす。
合戦小屋
←左写真 合戦小屋に12時半頃到着。登り始めてから約5時間15分経過。名物のすいかを食べる。相変わらず山の上部が曇りがちになってきてかなり気になる。
合戦小屋すいか
←左写真 すいかにかぶりつく嶺くん。甘くておいしいスイカだった。1きれ800円(この写真の4人分で800円)。ここで昼食を食べる。オイラは中房温泉で買ったちまきを食べる。この合戦小屋にはうどんやカップめんや飲み物が売っている。
見晴らしのいい景色
←左写真 合戦小屋までは森の中だったが、合戦小屋を過ぎると見晴らしがよくなる。遠くに安曇野の街が見える。
ガスってくる
←左写真 せっかく見晴らしがよくなったのに、このようにどんどんガスがかかってくる。本日のショータイムはこれまで。この先は何も見えないガスの中を進む苦行となる。
急な登り
←左写真 鬼怒沼トレッキングのように、途中からなだらかになるということはなく、これでもかこれでもかという感じで急な勾配が続く。周りはすでにガスに包まれていてまさに苦行である。今回は家族全員必殺のダブルストック登山を起用した。やはり二足の足で登るよりはストックを用いたほうがだいぶ助かったと思う。もし二足のみだったらもっとヘロヘロだっただろう。
急な登り
←左写真 嶺くん崚くんも、5分くらい歩いてはすぐ休憩を繰り返していた。崚くんなんかは、この山うざい、嫌い、とさけんでいた。嶺くんも疲れ気味。さすがに小学2年生には無理があったか。2005年イワオヌプリ2006年ニセコアンヌプリと登ってきて大丈夫だったが、そこから燕岳はいきなりステップアップしすぎたか。
燕山荘到着
←左写真 午後3時過ぎ、ようやく目的地の燕山荘に到着。標高2763m。所要時間7時間45分。嶺くん崚くんよくがんばったね。お疲れ様でした。標準タイムが4時間半(休憩時間含まず)なので、約倍かかった。子連れ登山は標準タイムの倍かかる。 このようにあたり一面ガスに包まれている。
缶ジュースを飲む
←左写真 燕山荘の外の缶ジュース売り場でジュースを買う。普通の人ならここでビールだがオイラは酒は飲まないので缶ジュースをぐびぐび飲んでプハーうめー!最高、ってなもんだった。

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