◆ 2007年8月12日(日)〜8月15日(水)
   
家族4人で 初めての北アルプス燕岳登山 3泊4日

2日目8月13日(月曜)燕山荘に宿泊

<燕山荘では個室でゆっくり>


 燕山荘(えんざんそう)では個室を予約していた。大部屋だと嶺くん崚くんがうるさくて周りに迷惑をかけるのと、初めての北アルプス登山、山小屋泊で、疲れるかもしれないからゆっくり休める個室にした。山小屋は宿泊者をすべて受け入れるため、お盆の時期で混雑すると大部屋は人でいっぱいになり、一畳に2人押し込まれたりしたらゆっくり寝られないかもしれないからだ。個室に案内されたら山小屋の人が嶺くん崚くんに燕岳の登頂証明書と記念品を持ってきてくれた。小学生以下の子供が来るともらえるのだ。その後はまた缶ジュースを買ってぐびぐび飲んで、汗だくだったオイラは下着も脱いで部屋で素っ裸になる。速乾性の下着も汗で湿っている。うーん、、汗だくになったのに風呂に入れないのは気持ち悪いがしょうがない。登山とはこういうものか。燕山荘にはもちろんお風呂はない。山小屋でお風呂があるほうがめずらしいだろう。 しばらくしたら燕山荘の中を探検と、外に出て散歩をする。外は相変わらずガスに包まれていてオイラは思いっきりうつになる。せっかく苦労してここまで登ってきたのに明日もこの天気のまま下山したら単なる苦行じゃねえか。嶺くん崚くんが、山登り=つらい、ということで終わってしまう・・・人生なんてこんなものだがそれにしても去年のニセコアンヌプリも霧の中だったしあまりに冷たい仕打ち・・・。こんな個人の思いや都合なんか自然には全く関係なく、そもそもたまたま登ったその日に天気がよくあってほしいというのがエゴなのだが、めったにこれないのだからやっぱり晴れてほしい。オイラはツーリングも山登りも天気によって気分が左右される。本物のナチュラリストなら晴れであろうが雨であろうが関係なく楽しめるのだろうが、オイラはまだまだ人間ができていない。 夕方6時ごろから夕食だったが食卓一つにオイラ達家族ともう一家族とソロの人と3つのグループが同席であった。ご飯を盛ったり、お茶を注いだり、味噌汁を注いだり、肉じゃがをもったり、皆で協力しあうのだ。燕山荘の食事はとてもおいしかった。お米もおいしいし、味噌汁もおいしい。嶺くん崚くんも昨日の中房温泉の夕食よりは食べられた。 次に翌日の宿泊の予約をする。 今日の登りは疲れた。あわよくば明日下山したらそのまま自宅に帰ろうかと思っていたが、下山もきついだろう。あわてて下山して怪我、もしくは無事に下山できてもその後の長距離運転で疲れて事故、なんてこともありえると思い、燕山荘から中房温泉に電話すると結構あっけなく取れた。翌日の宿が取れたので安心して歯を磨いて8時ごろ就寝。山小屋の夜は早い。燕山荘は自家発電なのだが部屋の電気は9時で消灯、その後はスイッチを入れても部屋の電気はつかない。寝る前に窓を開けて空を眺めるが相変わらずガスってる。天気予報では今夜から晴れるというので少し期待する。


<ザ・グレイテスト・ショータイム、天然大プラネタリュウム、満天の星空と流れ星を家族で見る>


 夜10時ごろ目が覚めたので、気になっていた天気を確認するために窓を開ける。なんと見事にガスは取れていて外は満天の星空。嶺くん崚くんを起こして、4人で燕山荘の玄関を開けて外に出ると、そこにはさえぎるものが全くない、星、星、星の見事なばかりの視界360度の天然大プラネタリュウムが広がっていました。うぉーーす、すごすぎる・・・ちょうど月が出ていないため目が慣れてくるにしたがって、たくさんの星、星、星が見えてくる。今だかってこんな星空は見たことがない。この星空を嶺くん崚くんに見せたかったのだ。標高2763mから見る星空は素晴らしい。標高が高いためか、北斗七星がいつもとは全然違う角度で、柄杓がすごく大きく見える。真上には天の川が見える。オイラは40年の人生で天の川を見たのは多分初めてであろう。燕山荘の裏手に回ると雲海が見えていた。空を眺めていると流れ星がときたま見える。しばらく眺めていると、ものすごい閃光の流れ星が見えて嶺くん崚くんも驚いていた。とにかくすごい星空で、こんなすばらしい星空を家族4人で見れて本当によかった。とにかく大感動の大プラネタリュウムで最高のショータイムであった。 みかと嶺くん崚くんは寒くなってきたからと言って部屋に戻るがオイラは写真撮影をする。しかしこの大プラネタリュウムばかりはどうあがいても写真に撮りようがない。仕方ないので遠くに見える安曇野の夜景を撮影。撮影のしようのない大プラネタリュウムは思い出の中にとっておくことにする。



燕山荘で登頂証明書を受け取る
←左写真 燕山荘は個室を予約する。嶺くん崚くんは宿の人から登頂証明書と記念品をもらう。小学生の子供がもらえるのだ。 
燕山荘
←左写真 個室で星のカービーを読む二人。大部屋だと嶺くん崚くんがうるさくて周りに迷惑をかけるのと、初めての北アルプス登山、山小屋泊で、疲れるかもしれないからゆっくり休める個室にした。山小屋は宿泊者をすべて受け入れるため、お盆の時期で混雑すると大部屋は人でいっぱいになり、ゆっくり寝られないかもしれないからだ。オイラは汗だくのTシャツや下着を脱ぐ。燕山荘にはお風呂はない。
崚くんとキャンプ場
←左写真 部屋に荷物を置いてのんびりしたら探検に出かける。これは燕山荘そばの幕営地(キャンプ場)と崚くん。テント一張り500円。
霧の中散歩
←左写真 燕岳の方向はこのようにガスがかかっている。せっかく来たのに・・・。
高山植物
←左写真 霧の中にたたずむ高山植物を写す。
燕山荘
←左写真 燕山荘の玄関にあるお土産屋を写す。
燕山荘
←左写真 燕山荘の大部屋。このように二段になって上と下に分かれている。
燕山荘
←左写真 探検が終わったら部屋に戻ってゆっくりする。
燕山荘の夕食
←左写真 燕山荘の夕食。
燕山荘の夕食
←左写真 燕山荘の夕食。嶺くん崚くんにとっては中房温泉の夕食よりは食べられるものが多かった。おいしいお米だった。お米だけではなくおいしかった。山小屋のイメージはだいぶ変わった。
燕山荘
←左写真 燕山荘の食堂。食後に翌日の宿の予約をする。翌日下山後も中房温泉に宿泊することにする。 ちなみに燕山荘も登山途中も、オイラのドコモ ムーバーは電話が通じるが、みかのフォーマは圏外であった。 やはり通話圏の広さはムーバだ!
夜空の大プラネタリュウム
←左写真 夜8時ごろ一旦寝付くが、夜10時ごろ、窓を開けて空を見るとなんと満天の星空が!あたり一面を覆っていたガスが見事に取れていたのだ!嶺くん崚くんを起こして燕山荘の玄関から外に出ると、これまで見たことも無いような星空が広がっていた。超感動の世界。360度の天然大プラネタリュウム。無数の星、星、星、北斗七星があんなに大きく近くに見えるなんて。ちょうど月が出ていないためたくさんの星が見えた。今だかってこんな満天の星空は見たことが無かった。この星空を家族みんなで見たかったのだ。星の軌跡がわかるほどの大きな流れ星が見えた。
安曇野市の夜景
←左写真 最高の満天の星空ばかりは写真に写すことはできない。遠くに見える安曇野の街の夜景を写すのが精一杯であった。あの満天の星空はとにかく大迫力であった。写真には写せなかったが記憶にしっかりととどめている。まさに最高のショータイムであった。

戻る | 次へ

INDEX


Tweet

●サムネイル画像をクリックすると元画像が大きく表示されます。
●元画像から本文へ戻る場合はブラウザの戻るボタンでお戻りください。