◆ 2007年8月12日(日)〜8月15日(水)
   
家族4人で 初めての北アルプス燕岳登山 3泊4日

3日目8月14日(火曜)燕岳登頂・天空の散歩

<ショータイム ご来光>


 ご来光を見るために朝4時半に起きる。はじめはオイラとみかだけで起きて外に出る。日の出の方向は朝焼けでいい景色だ。素晴らしい。日出方面の反対側はどうなってるのかと思い、裏手に回るとそこには槍ヶ岳を初めとする北アルプスの偉大な壁が大きく広がっていた。とにかく大迫力。からだがふるえ、マイケルジョーダン、NBAファイナル、スリーポイントブザービター状態でウォーー!!!と雄たけびをあげる。この偉大なる壁が見たかったのだ。段々明るくなり日の出が近づいている。寝ている嶺くん崚くんにもこの美しい景色を見せてやりたいと思い、部屋に戻り起こしに行くが2人とも起きないのであきらめて戻るとみかが起こしに行って2人を連れてきた。そして4人で北アルプスの偉大な壁やご来光を眺める。見事なご来光で家族4人でこのような素晴らしい景色が見れてよかった。ご来光の後は5時20分頃から朝食を食べる。山小屋の朝は早い。ここでも同じ机に座った人たちから、崚くんの学年を聞かれ、小学校2年生というとびっくりしていた。 部屋に戻り、歯を磨いたりトイレに行ったりザックに荷物を詰め込んだり出発の準備をする。そして部屋に大きな荷物を置いて燕岳の山頂に行く。


<燕岳山頂往復の極上の天空の散歩道>


燕山荘を7時前に出て、まずは裏手に回り、表銀座の縦走路を見に行く。縦走とは複数の山頂をおもに尾根を結んで次々とたどっていく登山形態である。表銀座の縦走路とは、燕山荘から尾根伝いにたどっていき、北アルプスの象徴である槍ヶ岳を目指すコースで、最も人気の高いコースで華やかなことから表銀座、銀座ストリートなどと言われているのだ。遠くに槍ヶ岳が見えて、手前の尾根も緑が濃く、表銀座の縦走路はさすがすばらしい。自分もいつかはこの縦走路を行くゾー!と思った。次はいよいよ燕岳2763mの山頂を目指す。燕岳から往復約1時間で山頂まで行って帰ってこれる。この山頂まで行くコースは楽に登れるコースで、左手には北アルプスの偉大な壁を眺められ、遠くには富士山も見えて、風もなく天気も空は雲一つないいい天気でまさに極上の天空の散歩道であった。4人で山頂に到着。記念撮影をして、しばらく景色を眺めてから燕山荘に戻る。戻る時は崚くんが先頭で自分のことをワンワン隊長と言っていた。8時半前に燕山荘に到着。ジュースを飲んだり写真撮影をしてから9時15分くらいに燕山荘を出発。いよいよ下山である。初めての山小屋泊登山、満天の星空、ご来光、槍ヶ岳を初めとする北アルプスの偉大な壁、燕岳山頂までの極上の天空の散歩道、全てが最高であった。ありがとう燕山荘。


<下山は登りより早かったが急な下りの連続でヘロヘロに>


燕山荘から合戦小屋までは景色も開けてて楽しい登山道だった。昨日の登りではガスの中だったため全くわからなかった。また、苦労した登りとは違い、下りの時は、えっ?もうこんなとこまで降りてきたんだと驚かされる。景色を楽しみながらの楽しい下山で合戦小屋に10時20分頃到着。お約束のすいかを食べる。甘くておいしい!。合戦小屋を出ると後は景色の開けない森の中をひたすら安全に下山するだけである。 富士見ベンチに12時に到着。燕山荘で買ったお弁当を食べる。この時出会ったのが60歳前後くらいのおばあちゃんと中学生位のお孫さんらしき娘さん。 このおばあさんが、「この燕岳を登る合戦尾根は北アルプス三大急登と呼ばれるきつい登りできつい。以前、笠ヶ岳に登った時もこれでもかこれでもかと延々急な登りが続いていた。山に登っている時は、こんなきついこともうやめようもう、やめようと思いながら登るのだが、山頂について満天の星空や雄大な山並みを見ると苦しさも忘れ、次はどの山に登ろうかとだんなと話しているんですよ」 と印象深いことを言っていた。なるほどみんなそうやって登山にはまっていくんだな。やはりあの景色は忘れられない。普通にドライブなどで誰でも行ける場所に観光旅行してては決して見れない景色だもん。あの満天の星空や雄大な山並みは苦しい思いをして登った人だけが見れる特権なのだ。 オイラもあの素晴らしい景色を見にまた絶対に山登りに来るだろう。 富士見ベンチにいるころにまた山の上のほうが曇りがかって来ている感じであった。雲一つなくあんなに晴れていたのに。山の天気は午後は曇りやすいのか。縦走の場合、午後は雷が起こったりするので午前中行動が鉄則だと聞いたことがある。おばあさんが天気を気にして、昨日はどうだったかと聞かれたので、「昨日も同じように、朝は晴れてたけど昼から曇ってきて、燕山荘は霧の中だったけど、夜中は晴れて満天の星空が見えて、今朝もご来光がばっちり見えました」と伝えると、うらやましい、よし、私達も、と言っていた。 またどこかの山で会えたら、と別れを告げて富士見ベンチ出発する。


その後は、これでもかこれでもかと急激な下りの連続と、オイラの登山靴は硬い登山靴で足が痛くなってしまい、もう勘弁してー状態であった。登山靴をICIスポーツで買う時に、店員さんに、登山は初心者だが、ゆくゆくはテントを背負っての北アルプス縦走登山をしたいのでそれに見合った靴を買いたい、と伝える。登山靴は使い分けるものなので今回山小屋泊で初心者ならはじめはテント泊縦走用の硬い靴じゃなくてやわらかい靴のほうがいいですよと言われる。 でも登山靴って高いから、試し履きをしてこれから大丈夫だろうと思い、オイラ:「やわらかい靴がほしくなったらまた買いに来ますよ」 店員さん:「・・・・(無言)」 ってなわけで、テント泊もして重装備な荷物を背負って縦走できる、最強の登山靴を買ったのだった。それが完全に仇になっている・・・。靴が硬くてとにかく足が痛ぇ!燕岳はそれほど危険な箇所は無いのでやわらかい靴でもよかった・・・。靴が硬くて足が痛いのと、急激な下りの連続で両足がヘロヘロになっているのとのダブルパンチできつい・・・。富士見ベンチの後は、第三、第二、第一ベンチと休憩するが、毎回各ベンチが来るのが今か今かと待ち遠しかった。何度と無く急激な下りを下ると中房温泉旅館がはるか下の方に見えてきた、そしてさらに下って下って下っていくと待ちに待った登山口に午後3時20分頃到着。途中、崚くんが転んで腕に擦り傷ができたけどたいしたことはなかったし、家族4人何とか無事に下山した。中房温泉登山口でも崚くんが周りの人から何年生か聞かれ、2年生というと驚いていた。やっとの思いで下山して、駐車場に止めてある車に登山道具と登山靴を置いて、、今日の宿泊地である中房温泉旅館に歩いて向かった。



日の出前
←左写真 朝4時半に起きて、燕山荘からご来光をのぞむ。ショータイムの始まりだ。 
日の出前パノラマ
←左写真 燕山荘からのご来光パノラマ。雲海が見え、右には富士山も見える。こうして眺めていると気分は神!
富士山アップ
←左写真 このうように右奥には富士山が見える。
日の出前のキャンプ場
←左写真 燕山荘そばの幕営地。ここでもご来光を待っている人がいる。こんなご来光が眺められるなんて最高のキャンプ場だ。
日の出前の北アルプスの壁
←左写真 ご来光の反対側はどうなっているのかと思い、裏手に回ると、槍ヶ岳を初めとする北アルプスの偉大な壁がバババーンと目に飛び込んできた。とにかく大迫力。からだがふるえ、マイケルジョーダン、NBAファイナル、スリーポイントブザービター状態でウォーー!!!と雄たけびをあげる。この偉大なる壁が見たかったのだ。
4人でご来光
←左写真 いよいよショータイム。家族4人でご来光を眺める。朝5時である。
朝日の差す銀座ストリート
←左写真 槍ヶ岳を目指す表銀座の縦走路を朝日がやさしく照らす。美しい景色だ。
朝日の差す銀座ストリート
←左写真 北アルプスの偉大な壁を朝日が照らす。
←左写真 朝日に包まれる燕山荘。ご来光は午前5時。
5:20朝食
←左写真 山小屋の朝は早い。午前5時過ぎに朝食。近くに座った人に、小学2年生でここまで登ってきてすごいねといわれる崚くん。
朝日の差す喫茶室
←左写真 ご来光が眺められる喫茶室。よく見ると富士山も見える。
燕山荘朝ごはん
←左写真 これが燕山荘の朝食。
燕山荘個室
←左写真 朝食を食べ終わったら部屋でまったり。
銀座ストリート
←左写真 燕岳登頂の前に、燕山荘の裏手に回り、表銀座の縦走路をバックに4人で撮影する。とてもいい景色だ。
銀座ストリート
←左写真 表銀座の縦走路を見る3人。この目の前の稜線上を尾根伝いに歩き、槍ヶ岳を目指す縦走(=縦走とは山の稜線上を歩く登山のこと)コースは、山登りの人たちの憧れの人気コースであり、表銀座の縦走路と言われている。
銀座ストリート
←左写真 男が背中で語っているぜ。今、躊躇無く言う。俺は神だと!(=また壊れてます) いつかはこの銀座ストリートを歩き、槍ヶ岳を目指すぞと、オイラの瞳の奥は星飛雄馬のように炎がズゴゴゴゴと燃えていたのであった。
燕岳に行く
←左写真 そして燕岳山頂を目指す。荷物は燕山荘に置いて手ぶらで山頂に行く。奥に見えるのが燕岳。燕山荘から約30分で行ける。
北アルプスの壁
←左写真 太陽に照らされた北アルプスの偉大な壁。この偉大な壁を見ながらの燕岳への登頂は最高であり、まさに天空を駆ける散歩道である。
もうすぐ山頂
←左写真 奇岩に囲まれた燕岳。雲一つない青空である。
燕岳山頂登頂
←左写真 そして7時50分、燕岳山頂2763mに登頂。やったね。雲一つなく風もなくおだやかな気候でよかった。見ゆる景色は最高。みかが着ているシャツは嶺くん崚くんが入っている少年野球チーム、新木ファイターズの応援Tシャツである。嶺くん崚くんも野球のアンダーシャツである。いずれも速乾性の生地のため着用。
燕岳山頂から北燕岳
←左写真 山頂から見える北燕岳。
燕岳山頂からの景色
←左写真 山頂から見える雲海。この写真には無いが、富士山も見えた。
燕山荘
←左写真 燕山荘全景。
燕山荘に戻る
←左写真 燕岳に登頂したら燕山荘に戻る。まさに天空の極上の散歩道である。
キャンプ場
←左写真 燕山荘そばの幕営地と燕岳。8時半になるともうテントは数張りしかいない。とてもすてきなキャンプ場だ。いつかはテントを背負っての縦走だー。
登山道
←左写真 燕山荘からの登山道。
燕山荘を出発
←左写真 そして燕山荘を出発前にみんなで記念撮影。
北アルプスをバックに
←左写真 偉大なる北アルプスの壁をバックに写真を撮る。嶺くん崚くんに、満天の星空、ご来光、北アルプスの偉大な壁などの最高の景色を見せられて最高の山行でした。
下山
←左写真 燕山荘を午前9時15分頃出発し、下山中。上のほうに燕山荘が見える。
休憩中
←左写真 途中休憩。嶺くん崚くんとも登りの時ほどは休憩したがらない。
燕山荘
←左写真 休憩地点から燕山荘を写す。いい山小屋でした。思い出に残る山行をありがとう。
登山道から見える穂高
←左写真 行きはガスっててわからなかったが色んな山が見える。
合戦尾根
←左写真 合戦小屋に行くまではこのように景色がいい。
合戦小屋すいか
←左写真 合戦小屋に午前10時25分頃到着。 でお約束のすいかを買う。このように切ってもらう。右の水槽にすいかだのトマトだの入ってて涼しげで風情がある。
合戦小屋すいか
←左写真 すいかを食べる嶺くん崚くん。甘くておいしいすいかでお勧めです。
富士見ベンチ
←左写真 富士見ベンチに12時頃到着。所要時間2時間45分。ここでお昼ごはんを食べる。昼ごはんは燕山荘で買ったお弁当だ。
第三ベンチ
←左写真 第三ベンチに午後12時50分頃到着。行きは急勾配の登りの連続で難儀したが、帰りはこれでもかこれでもかと続く急勾配の下りに閉口した。オイラはヘロヘロになってしまった。
ようやく下山
←左写真 午後3時20分頃に、中房温泉登山口にようやく到着。所要時間は約6時間。 崚くんが下山中に転んで腕にすりきず以外は特に何事もなく無事に下山できた。この時も周りから、崚くんが何年生か聞かれ、小学2年生というと驚いていた。そして今日の宿泊地である中房温泉宿に向かう。

戻る | 次へ

INDEX


Tweet

●サムネイル画像をクリックすると元画像が大きく表示されます。
●元画像から本文へ戻る場合はブラウザの戻るボタンでお戻りください。