◆ 第1回 八重山諸島ツーリング ◆ 

2003年1月31日(金)〜2月2日(日)
 長男 嶺くんとオイラの
石垣島、竹富島キャンプツーリング男2人旅
 サブタイトル : 初めての親子ツーリング、旅人達の集う島へ

3日目2月2日日曜-2 南夢楽園キャンプ場

南夢楽園の位置<鍾乳洞はパスしてまずはレンタルバイク屋に行く>

 12時過ぎにココスビレッジを出て79号を走らせる。心なしか、さっきの犬小屋の強烈なくさい臭いが身体にしみついているような気がする・・・。今日はあいにくの曇り空。右手に見える海も一日目は気持ちいいくらいに青かったがさすがに今日は青くない。それに昨日はあんなに暖かかったのに今日は涼しい。走っていると昨日雨宿りした場所があった。昨日写真を撮らなかったのでバイクを止めて写真を撮った。走りながら鍾乳洞はどうしようか考えていた・・・。飛行機の時間は石垣島発
午後2時50分。レンタルバイク屋に午後2時過ぎくらいまでに行かなくてはいけない。あまり時間が無い。「鍾乳洞→」の看板を見つけてその方向に曲がってしばらく走ったが、どこだかわからなかったのと、まだ雨は降ってなかったが今にも降り出しそうな雲の色だったので結局鍾乳洞はパスすることにした。まぁいいや、今日はお猿さんに餌やりと犬小屋掃除して楽しんだし・・・。そしてまずはレンタルバイク屋にて後ろに載せている大荷物を降ろして一時的に置かせてもらい、南夢楽園キャンプ場の場所を聞いて見に行ってみることにした。しかし荷物を降ろして出かけようとすると嶺くんが「もうおうち帰りたい!」と言った。そっか、今日はちょっと涼しいというか子供にしてみたら寒いかもしれない天気。「もう少し我慢すれば終わるからね、我慢したらママがベイブレード買ってくれるよ」と言い聞かせたら納得したようでバイクに乗ってくれて、南夢楽園キャンプ場に出かけることにした。

<南夢楽園キャンプ場見物で嫌な奴にあう>

 レンタルバイク屋から約10分くらい走ったところに南夢楽園キャンプ場はあった。なるほど、道路からでもブルーシートを張ったテント群が見える見える。先にも書いたが、この南夢楽園キャンプ場は、米原が冬季閉鎖になり、冬の間だけ米原に変わる新しい旅人のメッカとなっているキャンプ場だとココスビレッジに宿泊してた大阪から来てる旅人さんに聞いたのだ。なるほど、海も近いし、それに石垣島の中心地から約12〜13分位で近いので買出しも便利だ。島の中心地にくればだいたいのものは一通り揃えられる。米原やココスビレッジは近くに店があることはあるがほんとに小さなお店で品揃えの面では難がある。島の中心地まではバイクで約30分近くかかる。早速XLRで中に入ってみる。バイクを止めて嶺くんと2人でぶらぶら歩いて写真を撮ったり嶺くんをビデオで撮ったりする。なるほど、よくブルーシートを張るって聞いてたがこのようにテントの上に張るものなのかと感心した。みんな思い思いにテントを張っている。バイク乗り入れ可のようでテントのそばにバイクが止まっているが中にはチャリダーもいた。テントサイトの中央には宴会場らしき建物がある。その建物の横には腹筋台らしきものもあった。そうやってぶらぶら散策してると黒いジャンパーに灰色のジャージズボンをはいてめがねをかけた根暗そうなやつがさっきからオイラを無言でじぃーっと見ている。なにか言いたけだ。オイラから「なんすか!?」とそいつに言う。すると「なにしてるんだ」とぼそぼそした声で言ってきた。オイラは「いや、どんなキャンプ場かと思って見物に来たんですよ。で子供をビデオに撮ったりしてるんです」と言った。するとそいつまた例のぼそぼそ声で「ここは動物園じゃないんだからそんなして撮らないように」と言ってきた。オイラ「はぁ、すいません」と言う。したらそいつは「ボソッボソッ」と何やらつぶやいた。オイラが「はぁー?!」と言うのと同時にそいつはくるっと背を向けてスタスタ向こうに歩いて行ってしまった。どうやら「・・
血ぃ見るぞ・・」と小声でつぶやいていたようだった。ちっ、最後の最後で嫌な奴に出会ったもんだ。確かにビデオは撮っていたが風景や嶺くんを撮っていたのであって、個人を撮ったりはしてない。オイラが100%悪くないとは言わないけど、気分の悪い野郎だと思った。

<旅の達人の話を聞く> 

 根暗野郎に文句をつけられてちょっとむかむかしてると、またテントの向こうからオイラに向かって人が歩いてくる。「なんだよ、あんたも文句言ってくるのかよ、まいったな」と思っているとその人は「なに?親子でツーリングかい?いいねー」と気さくに話しかけてくれた。「ほっ、今度はいい人だ。よかった」と心の中でつぶやいた。その人は年令40才前後くらい。八王子ナンバーのハンターカブに乗っている人だった。日本全国を旅して周り、長野県に一年くらい滞在して今は石垣島にいるそうで本物の旅の達人だ。達人は「今日の飛龍で来たのかい?」との事。飛龍とは石垣島に来るフェリーのことだ。「いいえ、一昨日来たばかりでもう今日帰らなければならないんです」と伝えた。「そっかぁーそれは残念だねぇー。どこに泊まってたの?」と言うので「ココスビレッジに2泊してました」と言うと「ああ、ココスさんね」とちゃんと知っていた。オイラが「ほんとは米原に泊まろうと思ってたんですけど誰もこの時期誰もいないんですね。誰かはいるだろうと思ってたんですけど」と言うと達人は「うん、閉鎖で水も止められちゃうとさすがにいられないよね」と言っていた。その他、石垣島に来るフェリークルーズ飛龍は鹿児島からの出発が無くなり大阪からのみになりそうだとか、米原キャンプ場前のビーチでのシュノーケリングは最高だとか、この南夢楽園キャンプ場の近くにあかばなというおすすめの喫茶店兼宿があるよ、インターネット検索であかばなって打ち込むと出てくるよ、とか、小浜島とか波照間の製糖工場のバイト若い人優先になってるから自分はやってないなぁ、とか色々教えてくれた。その話を聞いてる間じゅう嶺くんはオイラに肩車されてオイラの上であばれていた。そしてその達人は嶺くんに向かって「そうだ坊主、いいもの見せてやろう」と言い、自分のテントに戻っていった。見るとハンターカブの隣にはけっこうでかいテント!あんなでかいテント使ってるのか!・・・やっぱ旅の達人は違う・・・と思ったが、驚くのはまだ早かった。なんと達人は子犬を2匹連れて戻ってきた。いいもの見せてやろうとは犬の事だったのだ。キャンプ場で長期滞在して子犬2匹飼ってるとはこりゃたまげた!さすが旅の達人は違う!ハンターカブの前に黄色と緑のバスケットが2つあるのだが、移動のときはそこに子犬を入れるそうだ。子犬2匹は仲良くじゃれあっててかわいかった。旅の達人にもうそろそろ飛行機の時間があるので、と別れをした。達人も「またいつかな。今度会うときがあったらもっと色々おすすめの場所を教えてやるよ」と言ってくれた。最後に会った気さくな旅の達人が、根暗野郎に文句つけられてむかむかしてた嫌な思いを全部帳消しにしてくれた。よかったよかった。XLRのエンジンをかけていい気分でレンタルバイク屋オートランドに戻ったのだった。
南夢楽園キャンプ場
←左写真 3日目はココスビレッジをPM12時に出て、79号を通りまずは南夢楽園キャンプ場を見物に行く。いたいた、ブルーシートでテントを覆ってる旅人達が。米原キャンプ場が冬季閉鎖になり、旅人達はここに移り来ていたのだ。ココスビレッジ2日目の夜に大阪から来た旅人に聞いたのだ。
南夢楽園キャンプ場
←左写真 ファミリー&レディース専用サイト。(ビデオキャプチャ写真)
南夢楽園キャンプ場
←左写真 このようにチャリダーもテントを張っていた。(ビデオキャプチャ写真)
南夢楽園キャンプ場
←左写真 キャンプサイトにて嶺くん。右奥にアフリカツインが置いてある。サイト内にバイク乗り入れOKのようだ。
南夢楽園キャンプ場
←左写真 キャンプ場の中央にある建物。中には机と椅子が。宴会場のようだ。ココスビレッジにいた大阪の旅人が言っていたが宴会は週1回で夜12時までと決まっているらしい。
南夢楽園キャンプ場
←左写真 ハンターカブで旅している旅の達人と嶺くん。なぜか腹筋台のようなものがある。(ビデオキャプチャ写真)
南夢楽園キャンプ場
←左写真 なんと、上写真の旅の達人はキャンプ場でこの犬2匹を飼っていた。「そうだ坊主、いいもの見せてやるよ」と言い、嶺くんに犬を見せてくれたのだ。上写真のハンターカブの黄色と緑のバスケットに入れて走るのだという。(ビデオキャプチャ写真)
南夢楽園キャンプ場
←左写真 XLRに乗る嶺くん。この後はレンタルバイク屋にバイクを返しに行き、石垣空港に。

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