◆ 第1回 八重山諸島ツーリング ◆ 

2003年1月31日(金)〜2月2日(日)
 長男 嶺くんとオイラの
石垣島、竹富島キャンプツーリング男2人旅
 サブタイトル : 初めての親子ツーリング、旅人達の集う島へ

3日目2月2日日曜-1 ココスビレッジの朝、犬小屋掃除

ココスビレッジの位置<二度寝する>

 3日目の朝、オイラ6時前に目が覚める。窓から外を見ると曇り空。前日がそうだったがこれでもし晴れているとテンションが上がって眠れなくなってしまうのだが、この日みたいに曇り空で雨も降りそうな気配だともうどうでもいいやみたいな気分になる。嶺くんも6時くらいに目が覚める。嶺くんにスイス鉄道物語の絵本を読んでやる。するとオイラも嶺くんもいつの間にか寝てしまって目が覚めると8時過ぎだった。テントに荷物を取りに行くと、テントはぬれていない。どうやら夜中に雨は降らなかったようだ。嶺くんと朝飯(パンやみかんなど)を食べて、宿泊者は自由に飲んでいいホットコーヒーを飲んでゆっくりまったりしていると、札幌のお兄さんが起きてきた。もう8時半を回っているが他の2人の旅人はまだ寝ているようだ。オイラ達が起きたのは8時過ぎでもうみんなとっくに起きて出かけていると思ったが、みんな結構朝が遅い。札幌の旅人におはようと挨拶をして「みなさん結構朝ゆっくりしてるんですねー」と話しかけた。すると「いやぁー一回目が覚めたんだけどまた寝ちゃってねぇー、やっぱ二度寝最高!みたいな!アハハハ!」と笑っていた。

<お猿さんに餌やりと犬小屋掃除>

 嶺くんと椅子に座ってのんびりしていた。今日で終わりかぁーどこ行こうかなぁー鍾乳洞と、昨夜大阪の旅人さんから聞いた旅人の新メッカ南夢楽園を見に行って終わりってとこかなぁー、でもなんか物足りないなぁー、まぁ今日は飛行機が出発するまでの短い時間しか遊べないからしょうがないかぁー・・・。と思っていると、札幌のお兄さんが「お猿さん見に行かない?」と言ってきた。おお、嶺くんが喜びそう!と思い即OK。でもこのあたり動物園なんてあったっけなぁー、野生の猿か?と思いながら嶺くんと2人でお兄さんについて行く。するとキャンプ場から歩いて5分もしない所に小さなおりがあり、その中にリスざる数匹と白黒の縞模様のレッサーパンダみたいのが1匹いる。おりの扉にかかっている鍵をお兄さんが開けて、中にみんなで入る。そしたらリスざるが、大島のリス園のリスみたいにオイラの肩とか腕に飛びついてきて思わずオイラ、ギャーと叫ぶ。でもだんだん慣れてきた。嶺くんも喜んでたようで良かった。ここでお兄さんがお猿さん達に餌をやってから、その次はおりの近くの犬小屋に行く。犬小屋には種類は知らないが白い犬が2匹いる。小屋の中は犬のクソだらけですごく臭い!聞くと、午前中と夕方と、おりの中のリスざる達に餌を上げるのと、この犬小屋の掃除がお兄さんのこっちでの仕事(バイト?)とのこと。1日2回のこの仕事以外の時間は全くのフリーになるらしい。それにおにいさんはココスビレッジのコーテージに住んでいるが、その宿泊代もそのバイトの雇い先から出ているらしい。 なにやら謎めいたバイトだ・・・。 犬小屋はすごく臭いが、手伝わねばと思い、手伝いますよ、と言うと、「いや、臭いしいいですよ、臭いが身体についてしまいますよ」と言う。むむむ、明日は会社だし・・・それはちょっとまずいなぁ・・・と思って躊躇していたが、さっきお猿さんのいるおりに入れてもらって嶺くんと二人で楽しい思いをさせてもらったのでやはり手伝わねば!臭いがつくというが、おにいさんに初めて会ったとき特ににおわなかった、と思い「おにいさん、二人でやって早く終わらせようよ」と言って手伝うことにした。犬小屋の中はうんちだらけで臭い!まず軍手をして鉄のハケでうんちの固まりを集めて捨ててから床に洗剤を撒いてティッシュでふき取るのだ。そして餌をやって何とか終わらせた。おにいさんも「手伝ってもらったのなんて初めてですよ。みなさん手伝うって言ってくれてもボクの方で『いや、においがついてしまうからいいですよ』って言って断ってたんですよ」と言っていた。そしてオイラは「いやー今日は天気も曇りだし、これから行こうと思ってたとこってなんかいまいちそうでなんだかなぁーと思ってたら、キャンプ場の近くで子供と2人でこんな楽しい事できてとても良かったっすよー。このように観光ガイドブックには載ってない意外性のある体験、出来事ってのは貴重で楽しいし、より思い出に残りますよー。こちらこそホントにどうもありがとう」と言った。このように予期せぬ出来事が起こると旅はおもしろくなる。観光ガイド本だけ見てたんじゃ体験できない、普通じゃ味わえない体験こそがおもしろい。札幌の旅人おにいさんに感謝した。

<バイクの調子が悪かったのは無事元に戻る>

 お猿さんの餌やりから戻ってきて、バイクのエンジンをかけてみる。昨夜かなり調子が悪かったからだ。しかし・・・昨日にも増して調子が悪い・・・何しろろくにエンジンがかからないのだ。レンタルバイク屋に電話をすると「多分チョークスイッチが上がりっぱなしになってると思う。燃料タンクの下あたりにあるからそれを下げても調子が戻らなかったらまた電話下さい」と言われ、試してみるとエンジンはちゃんとかかり、試しにその辺を走ってみると昨日までの調子の悪さがウソのようにちゃんと走った。ココスビレッジのオーナーとレンタルバイク屋に無事直ったと報告した。エンジン焼きつきじゃなくてよかったよかった・・・。それにしてもチョークスイッチなんてオイラいじってないし、そんなの普通あげっぱなしにしとくものか・・?エンジン始動させる時だけ上げてあとは下げとくもんだろう・・・と思ったが、チョークの上げっぱなしでこのような症状が起きるということは実はオイラ知らなかったので一つ利口になったのだった。

<テント撤収、いよいよお別れ。ココスビレッジ出発>

 テント撤収片付けを始めた。嶺くんは札幌のおにいさんと仲良く遊んでいるようだ。荷物をまとめてバイクに積んでタープの下に行くと札幌のお兄さんが何やらスケッチブックを開いて絵を描いている。何をしてるのか聞くと、ココスビレッジのポスターを作っているのだという。見るとなかなか上手な絵だ。おにいさん美術を学んでた時期があったらしい。本当はその道に進みたかったがやめたとのこと。今こうしてこのキャンプ場のポスターを作り、ここにいたという証しを残せたらいいなと思っていると言っていた。なるほどいいねー。オイラがいつかまたココスビレッジに来たときにこのポスターが貼ってあることを祈った。そしていよいよ出発・・おにいさんが嶺くんに「いよいよ今日でお別れかぁー」と言った。オーナー夫妻に挨拶をする。一緒に写真を撮らしてもらい「ほんとにお世話になりました。楽しかったです、また来ます。今度は暖かい時期に目の前の海岸でシュノーケリングやりたいです」と挨拶をした。オーナーさんも嶺くんに「こんな小さい時からバイクに乗ってるときっとバイク大好きになるね。ぜひまたおいで」と言ってくれた。XLRのエンジンをかけて、ココスビレッジ駐車場から砂利道を通って79号に出ると、遠くでオーナー夫婦さんと札幌のおにいさんが手を振ってくれている。オイラもそれにこたえて高く手を振って最後のさよならをした。ココスビレッジは設備も色々充実してて、アットホームで居心地のいい楽しいキャンプ場だった。オーナーさんや3人の旅人達との交流も忘れられない思い出だ。きっと必ずまた来るぜ! ココスビレッジを12時に出発した後は南夢楽園キャンプ場に向かった。
泊まったコテージ
←左写真 3日目の朝。泊まったコーテージ。嶺くんAM6時頃目が覚めるがスイス鉄道物語の絵本を読んでやってたら2人とも二度寝して8時過ぎに起きる。
朝飯を食べる
←左写真 3日目の朝飯。オイラと嶺くん。この巨大タープの下での飯は快適だった。
嶺くん
←左写真 タープの下で嶺くん。炊飯器もある。
受付の前で
←左写真  嶺くんと、オーナーさんがいる管理事務所。ちなみに雨は降ってない。嶺くんが傘で遊んでいるだけ。
受付から海が見える
←左写真 受付棟からみた図。向こうに海が見える。
炊事場から走ってくる嶺くん
←左写真 トイレから出てきて走ってくる嶺くん。
お猿さんにえさをやりに行く嶺くん
←左写真 キャンプ場でゆっくりしていると、お兄さんが「お猿さんにえさをやりにいかない?」と誘われて、おりの近くに着く。(ビデオキャプチャ写真)
リスざる三匹
←左写真 おりの中のリスざる三匹。このサル達がオイラの肩に飛びついてきて思わずウギャー!と叫ぶ。(ビデオキャプチャ写真)
オイラの肩にとまるリスざる
←左写真 オイラの肩に乗るリスざる2匹。からだが固まってる。
リスざる
←左写真 オイラのウエストバックに乗るリスざる。(ビデオキャプチャ写真)
たぬきと嶺くん
←左写真 縞々のタヌキと嶺くん。
たぬきをなでる嶺くん
←左写真 縞々のタヌキをなでなでする嶺くん。(ビデオキャプチャ写真)
おりの前でお兄さんと嶺くん
←左写真 お猿さんのおりの前で嶺くんとお兄さん。
うんこだらけの犬小屋
←左写真 お猿さんのえさやりの次は犬小屋の掃除を手伝う。犬のうんこだらけですごく臭い!いつもはこんなにうんこはないらしいが、たまたま前日が週に一回の肉を食べる日だったのでこのときは特にうんこがいっぱいで臭いとのこと。(ビデオキャプチャ写真)
キャンプ場
←左写真 ココスビレッジ全景。お兄さんにだっこされる嶺くん。立ってる所の草地はキャンプ場サイトではない。オイラの赤いテントがあるところ辺りがキャンプ場サイト。
オイラと嶺くん
←左写真 オイラと嶺くん。
キャンプ場
←左写真 ココスビレッジ山側風景。のどかな風景のとてもいいキャンプ場だった。
テントの前で
←左写真 お猿さんのえさやりの後にお兄さんと嶺くんとオイラでテント前で撮影。この後また、すぐ下の海岸に降りて海を見に行く。
嶺くんとお兄さん
←左写真 お兄さんに遊んでもらう嶺くん。ほんとによく遊んでもらった。いよいよ今日でお別れ。(ビデオキャプチャ写真)
洗濯場
←左写真 洗濯場。有料で洗濯機を使えてこのように干せる(干すのは洗濯機を使わなくてもただで干せる)(ビデオキャプチャ写真)
温水シャワー室
←左写真 温水シャワー室が1日100円で使える。石垣島には湯につかるバスタブがなく温水シャワーだけという家庭が多いそう。(ビデオキャプチャ写真)
テントを片付ける
←左写真 テントを片付ける。(ビデオキャプチャ写真)
駐車場にて嶺くん
←左写真 キャンプ場駐車場にて嶺くんとXLR。
これから出発
←左写真 荷物を積み終わりいよいよ出発。札幌のお兄さんに撮ってもらう。
オーナー夫婦の前で
←左写真 最後にココスビレッジオーナー夫妻と一緒に。キャンプ場を午後12時ちょっと前に出発し、79号を通って南夢楽園キャンプ場を見に行く。

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