◆ 2005年8月8日(火)〜8月16日(火)
   
2005年夏の北海道 5泊6日ツーリング
   『家族で北海道 夏 再び・・・、北海道リローデッド!2005 道南編』

1日目8月9日(火曜)-1プロローグ・フェリー乗船 茨城大洗→苫小牧港

<プロローグ>


 俺たちは何故ここへくるのか

いったいぼくは、何度北海道にやってきたのだろう
何故また、ここに居るのだろう
正直、自分にもわからない。
しかし、どうしてかこの季節になると北海道のことが頭から離れなくなる。
ここを旅するものだけが得るあの感覚。
そうしてここへやってくる。

目前には遥かにひろがる、目に見える北海道がある

この色
この音
この感触
多分、この世でオートバイ乗りだけがそれを感じ、受け取ることができる動物だ。

夏、輝ける太陽の季節
オートバイ乗りは、北海道の旅人となる



  *             *               *


僕らはなぜ、北へ向かうのだろう。それも一度ならず何度も。
北海道の何が、僕らを引きつけるのだろう。

答えはわからないが、一つだけ確かなことがある。
それは、時代が変わり、環境が変わっても、夏の北海道の求心力は不変だということだ。
きっとあの土地には、ライダーにしか作用しない重力があるのだろう。



 
 *             *               *

 上記はアウトライダー1994年7月号と1998年7月号の北海道特集の表紙から抜粋した文章であり、オイラのとても好きな一節だ。 まさに北海道に行きたくなるライダーの気持ちをとてもよく言い得ている。 オイラも1994年夏に初めてみかと北の大地に渡った。初めは、ものは試しだって言うし、一回行っときゃあいいや、ってなものだった。しかし、一度行ったらすっかり北の大地の虜になってしまった。初めての北海道で、北海道の魅力の火を見てしまった。そしてその魅力の火に取り憑かれてしまった。火を見たからにはもう後戻りできない。そしてその火柱は消えずに、火を見るために北の大地に渡ること通算6回。今年行けば7回目だ。このようにライダーやチャリダーは、なぜか夏になると北海道へ行きたくなる。 夏になるとなぜか北海道のことが頭から離れなくなる。 そしてその理由は多分、誰もうまく説明できないだろう。 まっすぐな道、素晴らしい景色、うまい食べ物・・・はずれてはいないがどれも違う。そんな簡単な言葉で言い表せるものではないのだ。 多分、北海道をバイクやチャリで旅するものだけが感じ取れ、得られるあの独特の世界観・・・・・あの感覚はまさに最高であり、それに勝るものはないとさえオイラは思っている。 そして今年の夏も、言葉では決して言い表せないあの感覚を感じたいために北海道を旅しに行く・・・。北の大地、北海道の様々な風景、出会い、あの感覚が織り成す独特のあの世界観は、ライダーにとってまさに地上最大のショーなのだ!


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<今回のタイトルは北海道リローデッド!2005 道南編>


 昨夏は初めて家族4人で北海道の大地をツーリングして最高の思い出になった。今でも、楽しかったカムイワッカの滝や、晴天で絶景の知床横断道路や、これまた絶景で素晴らしかった宇登呂→斜里のオホーツク沿いの海岸線、然別峡野営場などなど、輝けるばかりのまぶしい思い出がすぐさまよみがえってくる。 ちょっとわけありで北海道は昨夏が最後でかなりとうぶんの間、行けなくなると当時思っていたのでなおさらだった。 ところがその後いろいろあって、一時はこの先の人生いったいどうなることかと思ったときもあったが、なんとかなって、今年の夏も何とか北海道に行ける事となった。 そして昨夏に続いて 『再び』 北海道へいくこととなったので 『北海道リローデッド』 なのだ。(なぜ1回目がレボリューションズなのに2回目がリローデッドなのだという突っ込みはなし)

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<今年は道南を周る>


 今年の主な目的地は洞爺湖とニセコである。 昨夏は苫小牧を発着港として道東 知床までちょっと無理して足を伸ばしたが、ところどころ移動距離が多い日があってちょっと大変だった。 4日目の晩成キャンプ場→羅臼野営場の315キロは前半だったのでまだそんなに疲れなかったものの、7日目の屈斜路湖畔→神の子池→然別峡野営場の366キロや、最後の9日目の然別峡野営場→ナイタイ高原牧場→苫小牧港の200キロなどはちょっと疲れたものだった。 これらの距離数は大人だけだったらどうってことない普通の距離数だが、子供を乗せてとなると結構疲れるものなのだ。約1時間おきに休憩しなければならないから時間もかかるし、何よりもやはり一人よりは神経を使う。 それと今年のお盆は曜日のつながりが悪くいつもより休みが短いため余計遠くへは足を伸ばせない。 よって発着港の苫小牧からそんなに遠くないところでゆっくりまったり遊ぼうと考えて、洞爺湖とニセコになったのだ。だから今回はバイクであちこち走り回るよりもキャンプ地をベースにそんなに走らないでまったり遊ぶ計画にした。 昨夏の屈斜路湖畔の砂湯に行って思ったのだが、嶺くん崚くんはバイクであちこち走ったり、温泉や観光地に行くよりも、湖で子供らしい遊びをするほうが楽しいのだ。羅臼温泉野営場や然別峡野営場は、大人にとっては最高のキャンプ場だが、子供にとってはそうとも言えないかもしれない。屈斜路湖の砂湯キャンプ場のように近くに湖があって湖水浴ができたり虫が取れたりして楽しく遊べるキャンプ場のほうが子供にとってはいいのだ。 だから洞爺湖の湖でまったり遊ぼうと考えた。それとニセコで山登りと、ちょっと日本海側に足を伸ばして海水浴もやりたいと思った。嶺くん崚くんは海水浴はしたことがないからだ。 オイラのキャンプ場の選定基準は、なるべく周りの自然に溶け込んで調和しているキャンプ場が好みだ。だからキャンプ場の中を車用の舗装路がきれいに張りめぐらされているようなキャンプ場には間違っても行かない。そのようなキャンプ場は大嫌いだ。 そんなオイラの基準で選んだ今回のキャンプ場は、洞爺湖は仲洞爺キャンプ場、ニセコはニセコ野営場だ。


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<7月1日にはフェリー予約完了!>


 今年のフェリー予約は初め、ク○ーズシステムというところに頼んでいた。きっと取ってくれるだろうと思っていたがところがあっけなく玉砕。ク○ーズシステムのラ○ダーズパックが発売とほぼ同時に申し込んだのに取れないということは、お宅としても取れなかったのかと聞くと、お盆の時期はフェリーに乗せるバイクの台数も減らされ年々予約が取りにくくなってきてて、ク○ーズシステムとしてもほとんど取れなかったと言う。なんかちょっとばかしウ○くさいがしょうがない。だったらお盆の時期はもう予約押さえられませんとかWEB上やパンフレットに書いたり、や初回に予約預かり受けた時点で言えよな!と思いながら、例年通り、必殺フェリー会社に何回も電話して予約取る攻撃に切り替えたのだった。旅行会社やフェリー会社に何のコネもない人間には結局これしか手段がない。

 フェリー会社の予約開始日は乗船日の2ヶ月前なので、8月9日発のフェリーを狙っているから予約開始日は6月9日である。毎日電話をかけて1週間もすると少しずつではあるが空きが出るようになってきた。一昨年の四国のときはお盆の時期の曜日の配列がいいためか、8月に入るまで全くと言っていいほど動きはなかったのだが今年は違う。ほんの少しずつではあるが予約が取れるのだ。無論毎日何回もかけての話しだが。 行き帰りの日にち、部屋の等級、人数、バイク台数などを、少しずつそろえるのがオイラのやり方だ。例えば第一希望は行き=8/9発2等、帰り=8/15発2等、行き帰りともにバイク2台、人数4名だとしても初めは希望通り満額は押さえられないので、たとえ日にちが第一希望でなく近い日にちが空いてるのを聞いたり、希望の日にちでも特等しか空いてなかったりしてもとりあえず押さえておく。その後空きが出たら日にちや部屋の等級など少しずつ第一希望に揃えていくのだ。 そんな作業を毎日続けてあとは激戦区のお盆の8月15日帰りの苫小牧発夕方便でバイク2台を押さえるだけとなっていたが、さすがお盆帰りの激戦区だけあってこれが一番時間がかかりちょっと膠着状態になった。

 そして7月1日(金)の夕方、仕事で親会社との打ち合わせを終えて駅へ向かって歩きながらフェリー会社に電話をするとバイクの空きが出ているとのこと。 キタキタ、キターッ!!!思わず「ほんとに8/15の苫小牧発夕方便で空いてますか?」と聞いてしまった。既存の予約番号=8/15苫小牧発=4名(人間のみ)にバイク2台を追加してもらい、これで予約完了!携帯の通話終了ボタンを押す。「よっしゃーっ!やったぜ!7月1日に予約完了か・・・。これまで6回、夏のフェリーの予約をしてきたが、その中でも割と早いほうだ。ふん!まぁまぁのできだったな!」 と思いながら折り畳みの携帯を勢いよくパチンと閉じてからスーツの胸ポケットにしまい、心躍りなが歩き出したのだった。

【フェリー予約内容】

行き=8月9日(火)大洗発18:30→苫小牧着8月10日13:15着 大人2名子供2名(4名とも2等)バイク2台 商船三井フェリー
帰り=8月15日(月)苫小牧発18:45発→大洗発8月16日13:30着 大人2名子供2名(4名とも2等)バイク2台 商船三井フェリー

北海道 現地では5泊6日である (初日の8月10日は,、苫小牧着13:15なので半日ではあるが)


この予約を押さえた後、帰りの8/15の部屋を2等から2等寝台に格上げしようとして何回か電話をしたが、満室でだめだった。ちょうど2005年7月に知床が世界遺産に登録されたのだ。 おそらくそれもあってなのか、空きはほとんど出なかった。

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<8月9日(火)午後3時20分ごろ自宅出発>


 8月9日は、みかは仕事を半休。オイラの会社の夏休みは、8/11〜16なので、初めはみかのように、8/9は半休にして、8/10を有休にしようかと思ったが、ええぃ!と、8/9も有休を申請してまるまる休んでしまった。そのかわり8/8は夜2時半くらいまで仕事をしていた。 午前中に北海道行きの最終準備をするために8/9は半休でなく1日休むことにしたのだが、前の夜遅かったせいか、だらだらしてしまう。挙句の果てには12時過ぎたら睡魔が襲ってきてうたたねしてしまった。んで結局出発間際になってどたばたと用意して急いでバイクに振り分けバックとトップケースをくくりつける。このように旅道具一式をバイクにくくりつけるといよいよ旅に出る気分になってくる。そして午後3時20分頃に自宅を出発する。嶺くん崚くんはジジの車で大洗港まで送ってもらうのだ。今年は4月から高速タンデム解禁になり、別に自宅から大洗港まで高速を使ってタンデムで行けるのだが、タンデムで子供たちと走るのは夢の国の北の大地だけでじゅうぶんだ。自宅から大洗まで途中常磐道を使い、途中運転しながら半分眠りながらも約2時間かかり午後5時20分くらいに大洗港到着。2時間もかかるなんて、やっぱりジジに車で送ってもらってよかったと思った。フェリー乗り場の駐車場に行くと、大きなボディに太陽をかたどったペイントをした、大きなさんふらわぁさっぽろが立派に停泊している。いつもながら、この立派な大きな堂々としたフェリーの、太陽をかたどったペイントをまじかに見ると旅心がそそられる!


<フェリー乗船 大洗港発午後6時30分>

 大洗港で受付をすませてからは、行きはなぜか同乗者と一緒に乗船できないため、先に嶺くん崚くんをフェリーの部屋まで連れてってから、後でオイラとみかはバイクで車両デッキに乗り込み2等の大部屋に行く。座席はコーナーで他人との干渉が少ない好ポジションだった。まずは船内のお風呂に入浴して汗を流す。そしてレストランで夕食。大人1名1600円のバイキングだ。たっけぇがどれもおいしいので許す。腹いっぱい食べた。でも、フェリーの食事は高いので、乗船する前にコンビニで翌朝と翌昼のお弁当を買出ししておけばよかったとちょっと後悔。 その後は部屋に戻り嶺くん崚くんはママに絵本を読んでもらいながら寝る。オイラはテレビで細木和子の番組をやってたので見入ってしまう。初めて見たがおもろかった。そして10時過ぎごろ就寝。



自宅
←左写真 2005年8月9日(火)北海道出発の日。自宅にて北海道 旅仕様にて荷物をフル積載したKLXちゃんとセロー。去年の北海道ツーリングと同じで、KLXはキャンプ道具中心、セローは着替えの衣類中心です。みかのセローには新しいバックが・・・。オイラのと同じモトフィズのタイプで赤色のもの。 大洗発18:30発フェリーの乗船に向けて、自宅を夕方3時20分頃出発。(良い子のみなさんはこれをマネしてこんなに積まないで、メーカー推奨の積載量を守りましょう。こんなに積むと、特にオフ車の場合フレームが折れる恐れがあります)
大洗港
←左写真 大洗港にて。嶺くん崚くんはジジに車で送ってもらう。 乗船するフェリーはさんふらわぁさっぽろ。この太陽をかたどったペイントが旅心をそそる!
フェリー車両デッキ
←左写真 車両デッキにバイクを置いて部屋に行く。大洗発18:30のフェリー。
2等大部屋
←左写真 今回の船は2等の大部屋がある。嶺くんと崚くん。
おいしいバイキング
←左写真 大洗発18:30のフェリーなのでまずは夕食。バイキング大人1600円!とちと高いがおいしくておすすめである。
おいしそうなデザート
←左写真 メロンやパイナップルなどのデザートもあっておいしい!
レストランで夕食
←左写真 みんなで夕食。バイキングで腹いっぱい食べた。
絵本を読んでおやすみ
←左写真 おふとんをしいて、絵本を読みながらおやすみ。このように隅っこのいいポジションをゲット。

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