2003年8月10日(日)〜8月17日(日)
 家族4人で
夏の四国 5泊6日ロングツーリング

 サブタイトル : 初めての親子4人ロングツーリング、四国リローデッド

1日目8月10日(日曜)-1プロローグ・フェリー乗船 東京有明港→徳島港

プロローグ

<盆休みは家族4人でツーリングに行こう!初めは北海道に行くつもりだった>

 今年2003年8月のお盆ウィークは、久しぶりに有給を1日だけ取れば1週間全部つながるベストな曜日の配列だった。会社の休みは8/12(火)から8/17(日)なので、8/11(月)を有給にすれば8/9(土)から8/17(日)までで9連休になる。こうなると毎年1回のビックイベントの夏の旅、ロングツーリングの行き先は北海道に行くしかない。しかし子供がいるから休みをフルに使って行くのもなぁー。家族の手前1人だけで遊びに行くのも気が引けるからというわけでなく、やっぱり子供はかわいいので一緒に遊ぶ日も作りたい。土曜日に帰ってきて日曜は子供と遊ぼうかなぁー。とか考えていたがふと、「そうだ、家族みんなで一緒に行っちまえばいいんだ!そうすればわざわざ早く帰らなくても済むし、気兼ねすることなく子供と一緒に遊べる。今年の1月は嶺くんと石垣島にツーリングにも行ったし大丈夫だろう」と思いつき家族4人でツーリングに行くことに決めたのだった。それともう一人、ここ最近一緒にツーリングに行くようになった徹君も一緒に行くことになった。
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<過去史上最悪の悪戦苦闘北海道フェリーチケット争奪戦>

 過去もこのような休みの配列の時があり、その時は決まって金曜の夜に出発するフェリーを使っていたので今回もそれで予約をしようと思っていたが、みかがそこまで休みを取れないとの事で、出発は8/9(土)の夜、帰りは8/16夜に苫小牧発で予約を申し込むことにした。予約開始日は出発日の2ヶ月前からで商船三井のネット予約なら6月9日の夜0時からやっている。夜中起きて夜2時半くらいまで粘ったが、サーバーがパンクして全くダメ。仕方ないので6月9日午前9時からの電話予約でやることにしたが、当然電話が全然つながらず10時半くらいにやっとつながったと思ったら「満席です」との事だった。まぁこれはいつもの事だから気にしない。過去5回北海道に行っていて、その5回は全て今回のようにお盆ウィークをフルに使っての日程=つまり一番人気のある行き帰りの往復チケットだったが全てゲットしていた。売り出し日は電話がつながったと思ったら満席でも、毎日マメに電話しているとポツポツ空きが出るものだ。それを一つ一つ押さえていって最終的に人数分の客室とバイクを確保してきた。今までで一番遅かった時でも7月上旬から中旬くらいには席が取れていた。しかし・・・・今年はいつもと様子が違う・・・毎日毎日何回も電話すれどもすれども全く空きが出ない・・・出航2週間前の7月28日を過ぎた時点でも、第一希望の8月9日発は人間のみ押さえてバイクはゼロ、8月10日の大洗23:58発で人数分全て確保できているだけで、帰りにいたってはなんと人数分確保できてる便は無いという状況だった。つまりこのままだと帰りが押さえられてないので北海道に行けない。過去は取れてたのになぜ今年はこんな状況なのか・・・今年は中国でSARSが流行り、イラク戦争もあったし、北朝○の脅威もあり、国内旅行志向になっていたらしい。実際新聞にもそれらの影響で国内旅行前年比3割アップ、とか載っていた。これは北海道をもうあきらめるしかないかなぁーと何度も思った。実際北海道がダメな時の保険として、8/9発東京→徳島行き、8/16初徳島→東京行きを人数分予約したのだった。この四国行きのフェリーも何回か電話してやっと取れたのだ。北海道は何回電話してもダメだし四国も取れたしもう北海道はやめてしまおう、四国でもいいやと思った。しかしもう一人のオイラが心の中にいて、絶対に北海道をあきらめるなと言っていて、もうダメだ、めんどくせぇ!いやだ!と思いながらも毎日何回も電話をしている自分がいたのだった。ひとえに北海道に行きたいという強い気持ちがあったからであろう。フェリー会社にかけた電話の回数はそれはそれは半端なものではなかった。日曜日以外毎日、少ないときでも5回以上はかけていただろう。仕事で得意先に行く時にタクシーに乗るのだがそこで電話し終わった後に運転手が「あんたこの前もその電話かけてたねぇ」と言われたくらいだ。オイラはその運転手のことなんか覚えてないが、向こうが覚えていたのだ。ほんとに自分でも馬鹿じゃないかと思うくらいよくかけたが電話すれどもすれども空きが出ないのでさすがに「もうこんなめんどくさいことは嫌だ!次回はクルーズシステムに申し込んで押さえてもらおう」と思った。次回は必ずそうしようと思う。
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<動いた!北海道フェリーゲット!>

 7月31日になっても全く動きなし。もう出航まであと10日を切ってるんだぜー。そして8月1日も午前中と午後は相変わらずだったが、夕方に入り動きが出た!急にパタパタと空きが出だしたのだ!特に今まで帰りがほとんど取れてなかったが空きだしたので一つ一つ予約を入れる。8月1日で全部は押さえられなかったがけっこういいところまで行った。そして8月4日の月曜午前中にも一部取れて、残りあと人間1人、バイク1台のところまでになった。よっしゃあーーー!あともう一息だぁー!今日午後が勝負じゃー!と思い徹君に助けを求めた。ここまで来たので手伝ってほしいと。そしたら商船三井のネット予約で8月15日苫小牧発夕方便が人間1人、バイク1台空いているという。おお、ここに来てネット予約とは盲点だった!オイラ「くわっ!」と目を見開き、よっしゃー来たでぇー来た来たぁーーー!と速攻で申し込み、8月4日、徹君のナイスアシストもあり、ようやく北海道往復が成立したのだった。出航6日前のことであった・・・。

<北海道フェリー予約内容>
行き=8月10日大洗発18:30二等  帰り=8月15日苫小牧発18:45二等
大人3人バイク3台添い寝幼児2人

長かった・・・これまでこんなに苦労したことはなかった・・・。行き8月9日夕方便、帰り8月16日夕方便というベストな日時でなく、取れた日程だと北海道で4泊5日しかできず、北海道フェリーチケット争奪戦完全勝利とは言えないが、とりあえず北海道往復が確保できたので安堵した。それにオイラは1999年以来4年ぶりの北海道、久しぶりにあの北の大地に行ける・・・しかも今回子供と一緒に・・・それだけで心躍り期待がふくらんだ。それまで何度もあきらめようかと思っていたところでやっと手に入った北海道往復・・・北海道に行けるという幸せをかみしめていた。4泊なら初め2泊は静内キャンプ場で残り2泊はあの然別峡野営場だなぁー、あの北海道をたった4泊なんて物足りないが行けるだけでも幸せだぁー、今回子供2人連れて初めてのロングツーリングだし4泊でちょうどよいかもな・・・とか夢をふくらませていた。この週に大型の台風10号が来ていたが、出航する8月10日は台風が過ぎた後で天気もいいとの予報で全く問題ないと思っていた・・・。

<なにぃー!そんなのありかよ!オー・マイ・ガーッ!結局四国行きに>

 しかし8月8日金曜日、徹君から電話があった。8月10日の大洗発フェリーの欠航が決定したという!マジかよ!なんで!そんなバカな!!フェリー会社に電話をすると、台風は8月8日から9日にかけて北海道を通り抜ける。そのため8月9日のフェリーは欠航、そうなると苫小牧に行った船が大洗に帰って来れないから自動的に8月10日の便も欠航になるという。一気に目の前が真っ暗になった。約2ヶ月間毎日電話をしてやっと取れた北海道往復が水の泡になろうとしている。そんなのありかよ!それから取った手段は2つ。四国行きのフェリーを急いで取り直す(北海道往復成立時点で四国往復は手放していた)、そして8月11日は北海道フェリーは動くとのことなので8月11日のフェリーを取ることだ。四国フェリーは初めは満席だったが、何回か電話して夕方ごろにはキャンセルが出てなんとか東京⇔徳島間の往復を押さえる事が出来た。そして北海道のほうは・・・この日は人間1名だけ押さえた。あとは8月9日土曜の電話予約が午後12時までやっているのでそれに賭けるしかない、しかし何回も電話したが当然そんなものは取れるわけがなく、ゲームオーバー・・・8月11日に大洗まで行ってキャンセル待ちをするという手もあるが、わざわざ大洗くんだりまで出かけて取れなかったときのダメージが大きすぎる。それに1人くらいならともかく全員分の確保はまず無理だ。もう四国でいいやと思い、2003年夏の北海道行きはこのようにして夢と散ったのであった。台風10号が、オイラの2ヶ月間のアホみたいな努力、楽しみにしていた北海道行きなど、すべてをもぎとっていきやがったのでありました。
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<8月10日(日)四国行き出発>

<四国フェリー予約内容>
行き=8月10日(日)東京有明発19:10→徳島着8月11日(月)13:00 2等
帰り=8月16日(土)徳島発11:30→東京有明着8月17日(日)AM5:40 2等寝台
※行き帰りとも船会社はオーシャン東九

 前置きがかなり長くなりましたm(__)m。ようやく本編開始です。このようにいろいろありまして、結局上記のフェリー日程で四国に行くことになりました。これだと四国で5泊6日です。

 8月10日は台風一過のバカっ晴れ。とにかく日差しが強くて暑かった!正午ごろバイク2台を外に出して荷物を積んでると汗だく!こんなに暑かったらいったい南国四国ではどうなっちゃうんだろうと先が思いやられた。行きは嶺くん崚くんをジジに電車で送ってもらうことにした。きっと渋滞してるだろうし暑いしそんな中をすり抜けするのは大変だと思ったからだ。ジジは2人を連れて午後4時に出発、オイラとみかは4時20分くらいに家を出た。待ち合わせはJR東京臨海高速鉄道の有明駅だ。午後6時前に有明駅で嶺くん崚くんをピックアップして有明港に向かう。この日は花火大会があるらしく渋滞していた。電車で送ってもらってよかった。ジジが車で来てたら大変なとこだった。フェリー乗り場で受付を済ませて乗船だ。フェリーを使う船旅は1999年夏の北海道以来。なんか懐かしいいい気分だ。わくわくする。徹君はすでに先に乗り込んでいる。フェリーのタラップの前で嶺くんを前に乗せたままバイクを止めて待っていると、一緒に並んでいたバイクのりが「あのぉーちょっとお聞きしたいんですがそういう乗り方っていいんですか?」と聞いてきた。オイラ「別に注意されたことないしいいと思いますけどぉ」と答える。待っているうちにいよいよ乗船の指示が出て、車載デッキにバイクを置いてフェリーに乗り込む。みかは1994年夏の北海道以来のフェリーで、嶺くん崚くんは初めてのフェリーだ。そしてオイラ達の二等部屋に行く。が、位置的にはあまりよろしくない。足元は人の通る廊下で、それ以外の左右と頭上は他人が寝てる。これだと荷物が置きにくいし、他人が廊下に出るときにうちらのそばを通ることになる。しょうがないかと思いながらそこに座る。嶺くんと崚くんは柱によじ登ったり、広間を走り回ったりして遊んでいた。そしてレストランに夕飯を食べに行く。それから風呂に入って子供たちは午後10時ごろ寝る。フェリーは午後10時ごろ消灯だ。よーし、これから始まる船旅を満喫するぞー。明日は子供たちとフェリーを探検しようと思いながら寝た。
KLX荷物フル装備
←左写真 KLX荷物フル積載後ろから。キャンプ道具など重いもの中心の大荷物でかなり重たい。109キロのKLXがまるで190キロのダカールのように重たく感じた。振り分けバックは右にテント エアライズ2、左にテント エアライズ3を入れている。今回テントを2つ持って行った。(良い子のみなさんはこれをマネしてこんなに積まないで、メーカー推奨の積載量を守りましょう。こんなに積むと、特にオフ車の場合フレームが折れる恐れがあります)
KLX荷物フル装備 横から
←左写真 KLX荷物フル装備横から。こうやって荷物を満載で積むと、いよいよ旅に出るのだ!という期待で胸がいっぱいになりワクワクするものだ。積んであるメットは子供につけるやつ。子供は有明までジジに電車で連れてってもらうためメットはこうして積んで行った。
セロー荷物フル装備 後ろから
←左写真 こっちはセロー荷物フル積載時。セローのほうは家族4人の1週間分の着替え類中心なので見た目ほど重くはない。みかは着替え類、オイラはキャンプ道具などの少し重いものを積むようにした。
セロー荷物フル装備 前から
←左写真 セロー荷物フル積載時前から。8/10(日)の出発日の昼に荷物を積んだのだがとにかくマジで超暑かった。荷物を積み終わった後は汗だくで疲れた。オイラとみかは午後4時20分ごろに家を出発、嶺くんと崚くんは、ジジと4時くらいに家を出て電車で行って、国際展示場前駅で待ち合わせすることにした。

東京有明港 オーシャンイースト号
←左写真 ジジが嶺くんと崚くんを、JR東京臨海高速鉄道の有明駅にPM5:40くらいに連れて来てくれて2人をピックアップ。そして東京有明港に行く。この日は花火大会があって混んでたので電車で連れてきてもらってよかった。

これがこれから乗り込む有明→徳島行きのオーシャンイースト号。オイラは1999年の北海道以来、4年ぶりのフェリーだ。
(ビデオキャプチャ写真)
フェリーの部屋
←左写真 フェリーの部屋にてみか・嶺くん・崚くん。二等部屋。この3人が座ってるところが寝る位置だが位置的には最悪だった。足元は人の通る廊下で、それ以外の左右と頭上は他人が寝てる。これだと荷物が置きにくいし、他人が廊下に出るときにうちらのそばを通ることになる。でもまあいいか。フェリーは8月10日の19:10東京有明発。
食堂にて夕食
←左写真 乗り込んだら早速フェリー食堂で夕食。徹君撮影。この後は風呂に入って寝る。

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