◆2003年8月10日(日)〜8月17日(日)
家族4人で 夏の四国 5泊6日ロングツーリング
サブタイトル : 初めての親子4人ロングツーリング、四国リローデッド
● 5日目(8月14日(木曜)-2)ライダースイン中土佐から移動 → 福留旅館(夕方)
<激しい雨により宿泊先を変更> ライダーズイン中土佐を午前10時半ごろ出発。激しい雨で、雨はまったくやむ気配は無かった。何回かトンネルを通るのだが、雨の日は、いつもは排ガスでうざいトンネルの中も快適だ。なぜかといえば雨が当たらないからだ。トンネルに入るとうれしい!そんな状況だ。約40キロ走ったところで屋根つきのガソリンスタンドがあったのでそこで給油がてら休憩する。そこで崚くんが激しい雨で服やくつの中などがけっこう濡れていることが判明。このままずっと走っていると風邪を引いてしまう可能性がある。池田町のユースホステルまではまだ100キロ以上ある。そのためツーリングGOGOのマップを見て、もっと近くで安い宿を探すと、高知市のはずれに福留旅館、素泊まり3500円というのがあったのでそこに電話をかける。すると空いているというので宿泊先を変えることにした。ライダーズイン中土佐から約90キロのところだ。昨日230キロ走って子供たちにとって長すぎた教訓をいかして150キロと短めに設定したつもりだったが、晴れてればともかく、雨の中での150キロ走行は長い! <子供用のカッパの手抜きはいかん> 今回嶺くんも崚くんも安物のカッパしか持ってこなかった。秋葉のニッピンとかに子供用のカッパを見に行ったが上下で1万円以上する。そんなの買うんなら安物でじゅうぶんと思っていた。8月に入ってから毎日暑くて台風10号も来たし、きっと毎日晴れだろう、雨なんか降らん降らん、カッパなんてエマジェンシー用だ、安物で大丈夫だろう、と都合のいいことを考えていたのだ。それは大きな間違いだった。子供のことを考えるならちゃんとしたカッパを買うべきだ。ブーツカバーもしくは長ぐつも用意する必要がある。次回は気をつけよう。 <雨はいっこうにやむ気配なし、高知市内のファミレスで昼食> ガソリンスタンドを出発後も雨はたたきつけるように激しく降った。しばらく走ると高知市内に入る。「高知城→」という標識があった。オイラは小学生のころ城好きだった。全国にある城の写真を見ては行ってみたいとか思ったり、お城のプラモデルを作ったりしていた。特にお気に入りは姫路城だった。「高知城か・・・もし雨が降っていなければ見に行くところだがこんな大雨だしパスパス・・・」ってなもんだった。しばらくすると路面電車が現れた。こいつはありがたい、電車好きの嶺くん崚くんに「ほら路面電車だよー、トーマスとバーティの競走みたいにバイクが電車を追い越しちゃったねー」とか話しかけてやる。嶺くんも路面電車から流れ落ちる雨を見て「電車がおしっこしてるねー」とか言っている。雨の中子供にとってつらいときに電車が通ったことはいい気分転換になったかもしれない。もうバイクで走るのいやだ、とかごねられないかと不安だった。しばらく走って午後2時くらいにファミレスで昼飯を取ることにする。雨でずぶぬれのカッパを脱いでファミレスに入る。ほんとに雨の中のツーリングはめんどくさい。カッパを脱ぐとオイラのジーパンもブーツの中もけっこうぬれていた。ブーツカバーをしていたのにだ。 <雨の中、色々な思いが浮かびながらも福留旅館に無事到着> ファミレスで昼食後、再びカッパを着込んで出発する。雨の中に飛び出すのは憂鬱なものだ。おまけに雨足はいっこうにおさまる気配なし。たたきつけるような雨の中を走っているとさまざまな思いが頭をよぎる。昨日の月ヶ谷キャンプ場からライダーズイン中土佐へ苦労して230キロ移動したのはなんだったのか?結局向こうまで行ってこうして戻ってきている、まるで黒潮横浪ライン&ライダーズイン中土佐見物会のために行っただけじゃないのか?いったい昨日の移動はなんの意味があったのか・・・?否、そうではない、あれはあれで意味のあるものだった、230キロを走る中で初めての景色にたくさん出会った。子供たちと一緒に長距離を走ったのも初めてだった。それに過ぎ去ったことをああすればよかったとかどうこう言ってもしょうがない、しかしオイラは激しい雨に打たれながら、そんな思ってもしょうがないことを考えていた。そんなことを思うのはもうやめろ、言っても仕方ないことだと思いながらもまたそれが浮かんでくる・・・・。それと、強い雨の中でバイクに乗りながら前に座っている嶺くんのぬくもりを感じると無性にこの子を守ってやりたいという気持ちに駆られた。この子供たちを最後まで無事に宿に連れて行きたい、もし子供たちに万が一のことがあったらおれはバイクを降りるだろうと・・・・。せっかく苦労して取った北海道行きフェリーが台風10号にもぎとられるという不運な目にあい、こんな目に会うくらいだから行った先の四国では毎日晴れだろうと思いきや、このたたきつけるような雨!オイラ強烈な雨男ゆえ、このくらいの雨は何度でも経験がある。しかし大人だけならともかく今回子供たちも一緒なんだから勘弁してくれよぉーなんてひどい仕打ちなんだ・・・ひでぇよぉ〜!様々な雨の中での葛藤である。 以前北海道のカムイワッカの滝にバイクで妹わかこを連れてったときも大雨だった。オイラは寒くなかったが妹わかこは寒かったらしく、カムイワッカの滝に着くなり、「遊びで着てるのに雨にぬれて寒くてちっとも楽しくない、遊びで来てるのになんでこんなつらい思いしなくちゃいけないの!」と言われたことがある。まさにその通り、雨の中をバイクで走るのはちっとも楽しくない。大雨の中をバイクで走ることはまさに耐えるための修行なのだ。そして大雨があるからこそ晴れているときのありがたみがわかり、雨が上がったときのうれしさが倍増するのだ。しかしそれでも雨が降らないに越したことはない・・・・。雨が上がったときのうれしさ倍増しなくていいから毎日晴れがいい・・・・。そうこうしているうちにようやく午後3時半ごろ本日の宿泊地の福留旅館に無事到着。なんとありがたいことに屋根つきの倉庫にバイクを置かせてくれた。カッパを脱いで一通りのものを倉庫に置いて、素泊まりなので旅館から歩いてすぐのところにあるコンビニローソンで夕食と翌朝の朝食を買いに行ってから宿に入った。 <福留旅館は素泊まりでも布団を貸してくれて快適> オイラがローソンに買出しに行ってる間にみかと嶺くん崚くんはすでに風呂に入り終わってゆっくりしていた。オイラも風呂に入りに行く。風呂といっても一人しか入れない個人の住宅と同じようなお風呂だった。お風呂でさっぱりして雨の中の疲れをいやす。オイラが風呂から出てきたのは午後4時半ごろ。外はまだ雨がザーザー降っている。この雨の中よく走ったもんだ。屋根がある家で寝泊りできるありがたみを感じた。福留旅館は素泊まりでも布団を貸してくれる宿なので実にありがたかった。宿もきれいにしている。部屋ではテレビを見たり布団の上で子供を背中に乗せてお馬さんをしたりしてのんびりして過ごす。みかが宿からアイロンを借りて、濡れた子供たちの服やオイラのジーパンをアイロンで水気を取って乾かした。ローソンで買った弁当を夕食にしてテレビや漫画を見ながら夜10時半ごろには眠った。 |
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←左写真 約40キロ走ってガソリンスタンドで休憩。初めはライダーズイン中土佐から150キロ先の池田町のユースホステルまで行くつもりだったが、激しい雨で崚くんが濡れたので、ここで電話をかけて、ライダーズイン中土佐から約90キロ先の高知県の民宿に宿泊先を変更した。 | |
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←左写真 高知県の民宿 福留旅館にて。このように車庫にバイク3台を入れさせてもらう。ちなみにこの宿は上のガソリンスタンドでツーリングGOGOを見て電話して空きがあったので予約して泊まることにした。 | |
←左写真 午後3時半には福留旅館に着いて、風呂に入ってこのようにゆっくりする。嶺くんはおかしを食べてる。写真を見ると部屋に濡れたものを干しているのがわかる。 | |
←左写真 素泊まりなので近くのローソンで弁当を買って夕飯を食べる。布団がありがたい。 |
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