◆ 2006年8月12日(土)〜8月19日(土)
家族4人で 夏の北海道 5泊6日ツーリング
『THE 3rd.北海道2006』
● 7日目(8月18日(金曜)-2) 苫小牧フェリーターミナル
<雨降る前に雨対策万全にした時に限って雨降らぬ> ニセコツーリストハウスを出てからはしばらくは偉大なる後方羊蹄山を眺めながらのツーリングが続く。11時半くらいにセブンイレブンで休憩ついでにここでお弁当を買ってたいらげる。雨が降らないうちに昼食をすませてしまおうという考えだ。それにしても今日は、雨が降ってもいないうちからカッパを着込みバックにはレインカバーをかぶせ、これまでのツーリング経験ではなかった事前の雨対策だ。だいたいオイラは明らかに雨が降るとわかっていてもなかなかカッパを着ようとしない。ぱらついてからも着ないし結構ザーザー降ってきてからあわててカッパを着込み、バックにレインカバーをかぶせることが多い。それが今回はどうしたことだろうか。だがそういう準備万端な時に限ってなかなか雨が降らない。276号線沿いの道の駅フォーレスト276大滝にて休憩する。こういうときに限ってなかなか雨が降らないもんだとぼやいていたらちょうどここから雨が降り出した。だが小雨なのでたいしたことはない。支笏湖を通りしばらく走ると苫小牧港に午後2時半ごろ到着した。今までの北海道渡航暦の中でこんなに早く港に到着したのははじめてだ。だいたいいつも出港する日もぎりぎりまで遊び港に着くのもぎりぎりが多かったものだ。苫小牧港に到着した頃には雨もやんでいた。今日は一日雨のはずだが天気予報ははずれなのか。 <てんさんとの出会い> 苫小牧港に到着したら、野村くんの友人てんさんに電話をする。もう苫小牧港に到着しているとの事。お会いするとたくさんのお土産を頂いた。どうもありがとうございました。野村くんの話しやもとおかさんや酒井さんなどすっ飛びの人の話しになる。野村くんや野村くんのお母さんと登山をしているとても元気な人でした。しばし談笑し別れを告げる。そしてその後はいよいよ最後の戦いのステージへ向かう。 <北海道お盆フェリーチケット争奪、最終決戦> そうなのだ。俺様にはまだやらねばならない一仕事が残っていた。なんとこの期に及んで帰りのフェリーのバイク1台分がまだ取れていないのだ(爆)。いや、正確には取れているのだが、今日の苫小牧発夕方便18:45で取れているのは、家族4人分の2等寝台と、バイク1台のみで、あともう1台は次の深夜便23:45発で取れているのだ。つまり今のままだと家族4人とバイク1台は明日の午後2時に大洗に到着するが、あともう1台は深夜便での無人搬送になるので大洗到着は明日の午後7時になる。要は今のままだとオイラ1人だけ大洗で5時間も待たなくてはならない。これはできれば避けたい。できることならバイクと一緒にすぐに帰りたい。そこで今日この日のキャンセル待ちに賭けるのだ。北海道滞在中もフェリー会社にこの日のバイク1台の空きの確認を毎日してきたが、空きは一切出なかったのだ。 まずは商船三井フェリーのカウンターでキャセル待ちの受付をする。ふッ、できれば旅立つ前に予約を押さえとけばよかったものを、結局取れずに、とうとうこンな大詰めを迎えちまったぜ。乗船開始のアナウンスが流れたので、みかが嶺くん崚くんを先にフェリーの船室に連れて行く。 そして午後5時過ぎ。キャンセル待ちの呼び出しがある。まずは先頭の4人くらいが呼ばれる。ほう、こんなお盆の時期でもキャンセル待ちはあるんだと感心する。だがたった4人である。カウンターにオイラの順番をたずねるとなんと34番目だと言うではないか!こりゃあかん。初めの4人が呼ばれてからじっと待ち続けるが全く動きなし。 うーむ今回ばかりはやばいかもしれん・・・。ここでキャンセル待ちが取れなかった場合のB案=もう1台のバイクの無人搬送案について頭をめぐらす。 無人搬送するにはまずは受付して、バイクを所定の場所に置いて、そのバイクに取り付けてある振り分けバックやらトップバックやらをはずして(荷物はパニアケースじゃない限り取り付けて預けられない)、台車でその荷物を延々と長いコンコースを押してフェリーに持ち込み、夕方便に乗せるバイクをフェリーに積み込まなければいけない・・・。約1時間は見たほうがいいだろう。だとしたら・・・キャンセル待ちのリミットは午後5時45分だ。ここまで待ってだめだったらもうキャンセル待ちはあきらめB案で行くしかない・・・。そして5時45分、カウンターに聞きに行くがキャンセルは初めの4人のみでその後は全く出てないと言う。あかん、もうだめじゃ!B案決行!深夜便でバイク1台を押さえているのは×××フェリーなので、×××フェリーのカウンターで男の人に、バイク1台無人搬送でお願いしたいと言うと、「人は夕方便で取っておられるからバイクも夕方便で乗せられればいいんですよね?」と聞かれ、そうですがと答えると、その人何やら真剣な眼差しで端末を叩いている・・・。しばらくすると、なんと、人もバイクも夕方便で押さえました!と言ってくれる。 え!?マジ!?いったいどんな仕掛け、からくりがあったのかはわからない。とにかく取れたというのだ。やりぃー! しかしその人はバイクだけでなく、人も押さえてしまっていたので、いや実は人は商船三井フェリーのほうで取ってしまっているんですよ、というとその人は困った顔をしている。そうですか・・・。しかしその人の困った顔を見てオイラは、いや、いいですよ。商船三井のほうをキャンセルしてきますから。と伝える。その人が男気で男を見せて一生懸命夕方便のバイク1台と人を押さえてくれたのだ。だったらばオイラもその男気に対して意気に感じなければならぬ!当然、×××フェリーの人の取ってくれた人のチケットを買い、商船三井フェリーはキャンセルに決まっとるわいッ!すぐさま商船三井のカウンターに行きキャンセル手続きをする。そして×××フェリーのカウンターの、夕方便のバイクを押さえてくれた人(=まさに神!)に、あっちをキャンセルしたので大丈夫ですと伝えて、チケットを受け取る。 やったぜえッ!!ウッシャー!!まさにマイケル・ジョーダンNBAファイナル、逆転スリーポイントシュート・ブザービター状態である。 出港間際1時間前のの超絶逆転劇であった。 みかに、バイクも夕方便で取れたが、商船三井で取った1人分はキャンセルしたと伝えると、なんと今回なぜか2等寝台の料金で1等洋室に泊まっているという。 だからオイラがキャンセルすると違う人がその1等洋室に入って来てしまうというのだ。うーむ、困ったがとりあえずオイラもその1等洋室に行き、誰も来なければそのままで、誰か着たら、オイラが持っている2等寝台とチェンジしてもらうことにしよう。 そしてまずは土砂降りの中、カッパを着込み、バイク2台をフェリーに積み込む。そして客室に上がるとエスカレーターのところで嶺くん崚くんが待っていた。崚くんはパパとママが来なくて泣いていた。ママがごめんねとなぐさめる。そして1等洋室に入る。なんとラッキーなのだろう。早く着いたからだろうか。とても快適な船旅ができそうな個室である。 だが最後にもう一仕事残っている。オイラがキャンセルした1人分が他の人に渡っていると思われ誰かがここにやってくるのだ。お盆の混む時期に多分誰も来ないということはないだろう。そしてしばらく待っていると船員と一緒に案の定やってきた。オイラが持っている2等寝台と変わってもらえないでしょうかとお願いすると了承してくれてホッ。ここで安心してみんなでお風呂に入りに行く。風呂から戻ったらセブンイレブンでかったお弁当を夕食で食べる。1等洋室は個室でテレビもついていて、プロ野球を見ながらのんびり過ごす。そして就寝。ニセコアンヌプリ登山ではあまりついてなかったが、土壇場でのフェリーチケット争奪逆転劇、1等洋室ゲットと、こんなところでツキがよかったのだった。 |
|
|
|
←左写真 ニセコツーリストハウスを出発、偉大なるニセコ羊蹄山に向かって走る。 | |
|
←左写真 セブンイレブンに寄る。またシールを集めて絵皿をもらう。 |
←左写真 この日は雨の予報なのでオイラにしてはめずらしく雨が降る前にカッパを着込み雨対策は万全に。 またこの先雨が降りそうなのでここで昼ごはんをすませるという準備のよさ。 | |
←左写真 276号線沿いの道の駅フォーレスト276大滝にて休憩する。カッパを着込んで雨対策を万全にしたときに限ってなかなか雨が降らないとぼやいていたらちょうどここから雨が降り出した。 | |
←左写真 午後2時半ごろ苫小牧港に到着。こんなに早く到着したのは北海道渡航暦の中ではじめてであった。 雨は小降りでひどい雨ではなかった。 | |
←左写真 向こうにこれから乗り込むフェリー へすていあ が見える。 ここでノムラくんの友人てんさんに会いたくさんのお土産をいただく。 | |
←左写真 苫小牧港フェリー受付にて。ここで最後の戦い、北海道フェリーチケット争奪最終決戦が行なわれた。 | |
←左写真 ノムラくんの友人てんさんから頂いたたくさんのおみやげ。 | |
←左写真 オイラの帰りのバイクのチケットが取れてない状況で3人だけフェリーに先に乗り込む。夕方になると雨がひどくなってきた。 | |
←左写真 フェリーに乗り込む。船は波で大揺れで嶺くんは揺れに合わせて踊っている。 | |
←左写真 なんと2等寝台の料金で一等の部屋に案内される。 | |
←左写真 1等洋室でみんなで夕食。 | |
←左写真 テレビもついていて個室で快適。 |
●サムネイル画像をクリックすると元画像が大きく表示されます。
●元画像から本文へ戻る場合はブラウザの戻るボタンでお戻りください。