◆ 2005年8月8日(火)〜8月16日(火)
   
2005年夏の北海道 5泊6日ツーリング
   『家族で北海道 夏 再び・・・、北海道リローデッド2005! 道南編』

4日目8月12日(金曜)-1 仲洞爺キャンプ場の朝

<いよいよテント撤収。71才チャリダーとの出会い>

 今日も天気がよさそうですこやかな朝。 朝食後にまた嶺くん崚くんは水着に着替えて湖に遊びに行く。その間にオイラとみかはテント撤収後片付けだ。 とてもいいキャンプ場だし、別にどこかに宿泊予約をしてるわけでなく、北海道にいる間はどこでも自由にスケージュール組めるので、連泊しようか迷ったけどこの後の行程を考えたらこの日はニセコ野営場に行くのがベストと考え撤収することにする。 撤収してると71才のおじいさんチャリダーが話しかけてくる。あれだけの荷物をどうやってまとめるのかと思ったら、ほんとにきれいにかばんに収まるもんだねぇー、とのこと。 聞くとその71才チャリダーおじいさんは、東京足立区に住んでて8月初めごろから自転車で北海道に上陸して風来坊の旅を続けているという。そういえばオイラ達のテントのちょっと向こうにちっこいテントが張ってあったがそこの住人だった。過去にも何回か自転車で日本一周をしたことがあるという、オイラと違って本物の旅の達人だ。 昔若い頃は仕事ばかりしていて、子供が小学校の作文で、お父さんは夏休みどこも連れてってくれないと書かれてそれがショックだったと言っていた。それからは少しずつ遊ぶようにして、いつしか定年退職したら自転車で日本一周をすることを夢見るようになり、リタイヤした今、その夢を実現しているのだと言う。ふむふむ、オイラもリタイヤしたら同じようにバイクで日本一周をしようと思っているので励まされる話しだ。ここにもオイラが目標としている先人がいた!オイラもリタイヤしたらバイクで日本中あちこち周りたいと思ってるんですよと話す。 71才でどこも身体悪いところ無いのですか?と聞くと、体力の衰えはあるとのこと。60の頃は一日100キロ以上自転車で走れてたのに今は70キロくらいだし、昔はノンストップで登れてた坂が70になったら登れなくなったりだとかはある。でも血圧も正常だし、糖尿もないし、膝や腰が痛いとかなく健康だという。 すごい、普通はどっかしらガタが来てもおかしくないのにまるで鉄人だ。 昔から、リタイヤしたら自転車で日本を周ることを目標としていたので、それなりに節制して体力づくりをしていたとのこと。 ふむふむ、なるほど! 自分は今38才で、60になる頃なんていったい体力的にどうなっているのか想像つかないけど、71才でそのようにして自転車で日本一周している人がいるのだから、バイクで日本一周くらいなら何とかなりますかね?と聞くと、「全然大丈夫ですよ、ぜひ実現させて下さい」と満面の笑みで答えてくれた。 71歳にもなって、そうして旅してるなんて最高にかっこよくて、とてもいかしてるぜ!と思った。


<テント撤収後片付け終了。キャンプ場出発>

 後片付けが一通り終わったので嶺くん崚くんを呼びに行く。仲良くなったお友達のテントの近くで遊んでいるのだ。するとその二家族もテント撤収していた。じゃあぼくらももうすぐ出発しますのでと言って挨拶をする。 いいキャンプ場なのでなんだかほんとに名残惜しいねと倶知安から来てる家族のお母さんが言う。そう、ほんとに名残惜しい。 嶺くんと同じ小学2年生のお友達が、おいら達が千葉から来ているとこの時初めて知って、えー?千葉から来てるの!?と驚いていた。今頃知ったのかい、とそのお母さん。 そして嶺くん崚くんをうちの荷物が置いている場所に連れて行き、水着を脱がせてバイクに乗るため長ズボンをはかせる。 そしてサンダルをバックにしまい、リヤカーにトップバックや振り分けバックを積み込み駐車場まで引っ張る。 するとさっきの71歳のおじいさんチャリダーが後ろから押してくれる。別に一人でも引けるのでいいですよと言ったがかまわず押してくれるのだが、リヤカーを押す腕、押している足腰のなんとしっかりしてることよ。正直驚いた。これで71才とはほんとにまるで鉄人だと思った。 リヤカーで持ってきた荷物をバイクにくくりつけている時もおじいさんチャリダーと雑談。 今はバックが使いやすくなったからこのように上手に積めるようになったねとか、昔の北海道は今みたいに舗装されてないし、お店も今みたいに無かったから、ガソリンが無くてのガス欠じゃなくて、食べ物が無くて人間がガス欠になってしまうことがあったとか、北海道行きのフェリーが年々無くなって残念とかの話をした。特に釧路へ行く近海郵船がなくなったのは痛い、道東に行く場合、1週間の夏休みで苫小牧から道東へ行ってまた苫小牧に戻ってこなきゃならないですしと言うと、おじいさんチャリダーは、「なるほど、1週間だとそういう問題があるのか」とのこと。 おじいさんチャリダーはそんな問題とは無縁だからうらやましい。 オイラもいつかはリタイヤしたら、このおじいさんチャリダーのようにあちこち旅をするのだ!と思うのだが、果たして将来はどうなってることやら。年金なんてとうに破綻してもらえないだろうし、このご時世いつまで働けることやら。50代後半まで働ければ御の字だろうが、下手したら50代前後で失業なんて事もある。年金ももらえず旅するお金はたまっているのだろうか・・・。 と暗い方向に考えてしまったのでもう考えるのをやめる。とにかく今は、いつかは日本一周したいという希望を持って生きていくしかない。 バイクへの積載を終えて、ヘルメットをかぶって、最後まで見送ってくれたおじいさんチャリダーにさよならの挨拶をする。 そして、キャンプ場で仲良くなった帯広と倶知安から来ている家族もちょうど車で出発の準備をしていたので、さよならー!挨拶をして別れた。 おじいさんチャリダーも、帯広の家族も倶知安の家族も、お互い名前も聞かなかったが、よき出会いだった。だから北海道はよい。 午前10時半過ぎごろ出発して、まずは仲洞爺キャンプ場近くのキムンドの滝に向かった。


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テントの中
←左写真 このように川の字になって4人寝ている。オイラはいつも手前で寝ている(写真には写ってない)。テントのサイズは幅方向185センチで、オイラの身長は180センチでちょっとだけきゅうくつだが、我慢できる範囲内なので大丈夫。ちなみに奥行きは220センチあるからこのように4人並べる。
白鳥
←左写真 今朝もまた白鳥さんがやってきた。
くつろぐ嶺くん崚くん
←左写真 嶺くん崚くんおはよー。今日も気持ちいいすこやかな朝。ビニールシートに座ってまったり。
みんなで朝ごはん
←左写真 みんなで朝ごはんを食べる。
洞爺湖で遊ぶ嶺くん崚くん
←左写真 朝ごはんを食べ終わったら嶺くん崚くんはまた水着に着替えて湖に遊びに行く。
お友達と遊ぶ嶺くん崚くん
←左写真 お友達と林間サイトを歩く嶺くん崚くん。赤いズボンをはいている子が嶺くんと同じ学年。奥に見える建物がトイレ。
洞爺湖で遊ぶ嶺くん崚くん
←左写真 向こうに浮き輪で浮かんでいるのが崚くん。このように水が透き通ってきれいだ。
テント撤収
←左写真 テント撤収。とてもいいキャンプ場だったので去ってしまうのが名残惜しかった。左奥に見えるのが管理人のいる売店。けっこう色んなものが売っている。魚とり網もここで買えるのだ。
仲洞爺湖キャンプ場出発
←左写真 いよいよ出発。出発は10時半過ぎだった。仲良くなった2家族に、さよならー、と言って別れた。その2家族もなんだかほんとに名残惜しいねと言っていた。それとこの仲洞爺キャンプ場で出会った71歳の旅人チャリダーも出発の時に挨拶をして別れた。ここからすぐ近くのキムンドの滝に行く。 ちなみに仲洞爺キャンプ場は、ランキング3位にランクイン

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