秋田県の乳頭温泉郷の中の孫六温泉に行ったのは2000年の10月 友人のやすかずくんとだった。乳頭温泉郷の黒湯温泉から坂を下っていって少し向うに宿が見えた時には感動した。大自然をこわさずに、古い建物がうまく周りと調和してたたずんでる宿の景観が何ともいえなくて、いかにも山の中のひなびた一軒宿という感じがして　おぉ！(^o^)丿。宿に入ると建物はぼろっちいんだけどちゃんと小奇麗で清潔にしている。部屋から見ゆる景色もこれまた最高で申し分無い。窓を開けると十月のひんやりとした空気が入ってきて部屋からの景観を盛り上げてくれる。さっそく温泉に入りに行くと温泉は露天風呂が2つ、内湯が2つあり、こんな宿のたたずまいだから当然露天風呂から見ゆる景色もこれまた結構！。おまけに宿の食事は量が多すぎずかといって少なすぎずほどよくて、イワナや山菜料理が実においしくて夕飯も朝もすべて残さず食べてしまった。ちなみにこのときの宿代は1泊2日で税込みで九千円台前半でそう高くは無い。
　つまり宿が自然の中にうまくたたずんでて、宿の外観や部屋からの景色が申し分なく、温泉は源泉で内湯の雰囲気も良く、外湯も景観が最高で、食事もうまく、おまけに宿代も安いというまさに温泉宿はこうあるべきというお手本のような宿なのだ。この時は土、日、月曜と3連休の前の金曜日に宿泊したのだが、泊まっている人もうちら以外は5組ぐらいと人も少なくしみじみとしていて良かった。ここに予約を入れる前に超人気宿の同じく乳頭温泉郷の鶴の湯と黒湯温泉に電話したがすでに予約がいっぱいだったのでこの孫六温泉に来たのだが、なかなかどうして！ここも捨てたもんじゃない！たぶん湯が鶴の湯や黒湯温泉と違って乳白色じゃなくて透明だから予約が殺到しないのかな。この孫六温泉少し難をいえば、この時だけかもしれないが、温泉がしばらく掃除してなかったように感じられ湯船の下にこけが出来ていたのと部屋の中は殺風景だった。しかしその他は景観といい、食事といい、風呂からの景色といい、すべてにおいて申し分無い宿であった。近くの乳頭山登山へのベース宿にもなるそうで、遠くてなかなか行けないが、今後ぜひまた訪れたい宿である。