北海道道南にある湖支笏湖。ここには1994年8月の初めての北海道の最後の日に観光で行った。それまでは毎日林道を最低1本は通っていたがこの日は帯広から苫小牧までの移動のみ。途中この支笏湖に寄って、手漕ぎボートも乗ってゆっくり観光した。初めての北海道で色々と欲張りすぎて強行なスケージュールを組みすぎたので、たまにはこうしてゆっくりするのもいいもんだと思った。
1996年は支笏湖周辺の林道をバイクで走ったがこの時は大変だった。行きたかった林道支笏湖線が閉鎖のため、その辺の適当な林道に入ったのだがこれが間違いだった。適当に進んで行けば何とかなるだろうと思っていたが支線が何本にも分かれていてどっちに行けばいいかわからなくなり、しまいには迷ってしまったのである。北海道の林道は長く深い、行けども行けども舗装路には出ず、ぬるぬるの泥道の下り坂に入って転んだりしながらあちこち行ったが皆目どっちへ行ったらいいか検討がつかない。完全にどつぼにはまってしまった。そのうち夕方になりガソリンも無くなって来そうで「やばい、このままガソリンも切れたら帰りの室蘭からのフェリーに乗れなくなってしまう・・・」そうしているうちにまた分岐点が・・・いったいどっちに行けばいいんだろう？？？しばらく途方に暮れていると向うからパインパイ〜ン！という2ストバイクの小気味良い排気音が・・・おお！助かった・・・いつもなら軽いピースサインで受け流す所を必死になって手を振って止まってもらい事情を話して先導してもらった。地元のライダーだったのだ。着いていくとそこからもまたさらに幾つもの分岐点を通って支笏湖付近に出た。そのライダーとはお礼を行って別れたが、もしあそこで地元ライダーに出会わなければきっとあの幾つもの分岐点を通ってその日の内に一般道に出ることは出来なかっただろう。それだけ複雑な道を通って一般道に出たのだ。北海道の林道をなめてはいけないことを思い知らされた出来事であった。
（この1996年の支笏湖の件はとても写真なんか取れる心のゆとりも無かったので残念ながら写真はありません。よって本来ならば林道のジャンルに載せる内容ですが支笏湖観光の写真と一緒にここに書きました）
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